山の桜は満開を超えて春風に吹かれて散り始めました。
稲荷山公園のソメヨシノ、満開です。遠くから見ると丘の上が雲で覆われているように見えます。
春の日差しは日増しに強くなっています。なので桜の花びらも輝いて見えます。
それにしても見事です。山頂に行くほど桜はまだまだ。桜前線が山裾を上っていきます。
春風が強く吹くと花びらは散ります。匂うように散っていきます。
ここの桜の花びらは日光に透過してこの美しさ。匂うごとく、輝くように、どんな言葉も当てはまりません。
この桜の様子は万葉集に読まれています。
あをによし 奈良の都は 咲く花の にほうがごとく 今盛りなり
奈良の都に咲く桜の花は、光り輝くように今盛んに咲いています。にほうとは光り輝く様で、桜花の香りも漂っているのかもしれません。それにしても散っていくのは寂しいもの。あんなに咲くのを待っていたのに、もう春風が散らしてしまうなんて。