昨日から菜種梅雨が始まりました。二日目の今朝は、雨上がりです。地蔵坂を超えていくと広々とした景色が見えました。深野の棚田集落は雲海で見えていません。白猪山の峰々が雲の上に出ています。
棚田の今はホトケノザで占領されています。どこを見ても桃色の野原が広がります。
それにしても白猪山の裾野に広がる雲海。見事です。
稲荷山公園のソメヨシノはつぼみが膨らんでいます。ここから見ても薄紅に色づきました。開花ももうすぐでしょう。雨に濡れた石段は滑りやすくて今日は参拝する人もいないようです。
ツリガネスイセンが一輪咲きました。これからいっぱい咲くでしょう。何やら虫が蜜を吸いに来ました。
山深み 春とも知らず 松の戸に たえだえかかる 雪の玉水
山が深いので春が来たのも知らず、松の戸に絶えることなく落ちかかる雪解けの丸い滴よ。二日前には白猪山の峰々が雪化粧をしていました。菜種梅雨といっても朝は2℃程度で冬そのものの寒さです。そして、今朝はトタン屋根から氷柱が溶けてしきりに滴を落としています。式子内親王が歌ったような光景でしょう。暖冬だった季節は終わったはずなのに春の初めが寒いのはどうしたこのなのでしょう。
櫛田川右岸の山々も朝霧に覆われています。川辺の原生林はまだ冬枯れのままです。それでも近づいてみると小さな緑の芽が吹き出ているのがわかります。
烏岳の山頂は霧で覆われてここは水の惑星だと分かります。また雨が降ってきました。白猪山にかかっていた雲海は早くも消えて、朝霧の姿形は本当に気まぐれです。