名曲「きよしこの夜」はこうして生まれた! | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 

 

 


 今から190年ほど前、オーストリアのオーベルンドルフの教会のオルガンが壊れました。一説によるとネズミがかじって音がでなくなったそうです。困った司祭のヨゼフは自分で歌詞をつけて、ギターで弾ける曲を作るようグルーバーに頼みました。彼は一晩中考え、できあがったのは祭が始まる数時間前だったと言います。今では「きよしこの夜」としてクリスマスになれば世界中で歌われています。グルーバーが曲を作った夜は満天の星降る夜だったようです。ちなみに彼の生涯ですが、彼は教会のオルガン奏者として終生を過ごしました。「清貧」という言葉が当てはまる生涯でした。神から与えられた賜物を生かしてつつましくひたすら奉仕する。その旋律からは彼の信仰を読み取ることもできるでしょう。日本語の意味はこんな感じでしょうか。できるだけ原文に忠実に訳してみました。私たちが今歌ってる歌詞は明治末期に翻訳された物です。

Stille Nacht, heilige Nacht!      Alles schläft, einsam wacht
Nur das traute hochheilige Paar.   Holder Knabe im lockigen Haar,
Schlaf im himmlischer Ruh.      Schlaf im himmlischer Ruh.


静かな夜、聖なる夜!          すべては眠り目覚めるのは、
ただ聖なる父と母。            巻き毛可愛い幼子、
眠れ安けく抱かれて。           眠れ安けく抱かれて。

 

 もっともこの曲の誕生には諸説あるので本当かは分かりませんが。四コマ漫画のようにロバさんがサラブレッドをパンチしたら☆が出たのは作り話です。ところで、今夜はペルセウス座流星群の極大期です。もう見えているでしょう。と言っても今夜は雨でも降りそうな夜空なので全く見えません。月も出てないようなので絶好のコンディションなのですが。

 

 ちなみに新約聖書では星に導かれて東方の博士や羊飼い達が救い主の誕生を祝いに来たとありますが、12月のベツレヘムは寒くてとても無理な話。いったい救い主はいつお生まれのなったのでしょう。クリスマスはもともとヨーロッパの異教の祭の日なので、だれかが勝手に12月25日にしたのでしょう。雰囲気的には雪が降るホワイトクリスマスにイチゴがいっぱい飾ってあるケーキを食べたいです。