晩秋の鳥取はもう冬のたたずまい  | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 ここは島根県美保関にある灯台。明治期の御雇外国人のブラントンが設計した石造りの灯台があります。ここから見える大山はもう山頂に雪をいただいていて海上からなだらかな三角錐がそびえています。行きには見えていましたが、帰りにその姿をカメラに収めようとしたら、もう雪雲に覆われていて2度と姿を現すことはありませんでした。シャッターチャンスはそのときしかないようです。

 

 この灯台ですが、潮岬にある和歌山県紀伊大島の灯台とそっくりです。もちろんブラントンの設計なので全く同じです。しかも石川県の禄剛崎にもあります。どちらも荒波が湿気る岬の先端に立っています。

 

 ここにはビュッフェがあり、創作料理が楽しめます。これが1800円とは少しお高いかと。でも、ここからは日本海が一望で、隠岐の島も見えました。この光景を見ながら食事を楽しめるならまあいいかと思いました。

 

 境港はゲゲゲの鬼太郎の生まれたところです。水木しげるロードには妖怪のオブジェが並んでいます。

 

 途中で焼き芋のお店がありました。スイーツには蜜がたっぷりの焼き芋が入っています。糖度は40%程度でしょうか。こんなに甘い焼き芋ははじめて。それもソフトクリームにてんこ盛りに入っています。

 

 猫娘や様々な妖怪がいます。今日は砂かけばばあに会いました。

 

 境港は水産物の水揚げ高が日本一になったこともあり、日本有数の漁港です。ジェット船が隠岐の島に向けて出港していきます。外洋に出たらジェットを噴射して一気に隠岐まで飛ばします。

 

 中海にある島から境港に帰ってきました。通称べた踏み坂と言われるアクセルを全開して急勾配の橋を渡って、下り坂から見える境港の景色は広大です。といっても今の車は性能が格段に進化しているので楽々登り切ります。

 

 皆生温泉の日帰り湯オーユーランドに入りました。家族風呂は源泉掛け流しです。海中から湧く温泉は体が温まります。少しぬるめなのですが、お風呂から出ると汗が噴き出ます。これが塩泉の特徴で、白浜温泉和倉温泉など温泉通にとっては最高ランクの聖地でしょう。

 

 10時の開店になればおじいさんにおばあさんが玄関に並んでいます。そして、開店ともに湯船に突進していく姿は滑稽です。元気の源はやはり温泉で体を温めて大いに楽しむことにあるようです。

 

 玄関では温泉卵を茹でることができます。上に入れるほどよくゆであがります。しかも、時計がって湯で時刻を教えてくれます。紙コップが置いてあって飲んでみれば、塩辛くて苦みもあります。塩泉ですがにがり成分も入っています。温泉は75℃なので半熟卵になります。

 

 山陰道の道の駅琴浦にやって来ました。海鮮丼が1500円です。それが境港で採れた魚介類がてんこ盛り。街で食べたら3000円は超えるような新鮮な具材がてんこ盛りのてんこ盛り。大満足でした。お味噌汁もエビが入っています。

 

 ズワイガニが積んであります。二枚で1000円。カレイなどの一夜干しが5枚でこれまた1000円。鯵のてんこ盛りも1000円。大きな発泡スチロールに氷を入れてもらってお値打ちにゲットできました。何とも太っ腹の店主です。中海のシジミの大袋も500円。みんなお味は最高です。ここではお魚が大切にされているなと感じました。

 

 鳥取県の米子市から境港には弓ヶ浜という巨大な砂州が伸びています。しかも、島根半島は地形的に興味深い形をしています。宍道湖から中海までこれまた地形の誕生が謎で探求したくなります。この半島はユーラシア大陸から日本列島が分裂して1500万年前に今の姿に近づくまで、激しい火山活動もあり火砕流の痕跡が各所に見られます。その地形は実にパワーに満ちた姿を留めています。そこには美保神社を初め日本有数のパワースポットが点在します。西には出雲大社があり、霊験あらたかな神々が鎮座されます。

 

 当地は水木しげるの生誕地でもあり、妖怪達が迎えてくれます。途中には文豪井上靖記念館があり、東アジアの文化に触れることができます。少し足を伸ばせば松江城にも行くことができ、宍道湖を回るのもいいと思います。晩秋の山陰は、人も海の幸も自然もすべてが魅力に満ちています。

 

 

画像をクリックすると動画になります。約5分の晩秋の山陰の旅です。車