Jackery Solar Generator 300 Plus 40W Mini
7年ぶりにポータブル電源を買い換えてみた。この前は100W出力のリチウムイオン電池だったが、今回買ったのはリン酸化鉄300Wのポータブル電源と40Wのソーラーパネルがセットになった商品で実勢価格は38000円程度で購入できる。リン酸化鉄の電源はリチウムイオン電池の充電回数が800回比べて3000回と格段に伸びて10年毎日充電しても電池容量が80%までにしか劣化しないらしい。純正弦波なのでAC電源を安心して使える。しかも瞬間最大出力は600Wなので余裕がある。ただ、モーターを使う家電でも扇風機のような物はいいが、水道のポンプなど高負荷の掛かる物は瞬間最大電力が3倍以上になることがあり、250Wのポンプだと1000W以上ないと破損する可能性がある。
シガライターソケットの電源は120Wまでで、アマチュア無線で空中戦電力10Wの無線機器までなら移動運用ができる。12V電源があることは重宝する。ただシガライターソケットのキャップは防水防塵用につけて欲しい。USB電源は100Wまで行けるが、iPadだと4回程度充電できる。天体観測用の赤道儀を動かすことがあるので、USB-Cやシガライターソケット、AC電源とも必要なのでポータブル電源はスターゲイザーにとっては必須のアイテムになる。

外箱は結構大きいが、ソーラーパネルとポータブル電源と付属のコード一式が綺麗に入っている。通常はこの箱に一式を入れて待機させている。80%充電で二年間メンテナンスフリーなので災害時はそのまま使用できる。ソーラーパネルからのコードだがUSB-Cジャックに変換するために二つの変換アダプターを介している。このコードがかなり太いのと、二つのアダプターが固いため、ちょっとした力でUSB-Cジャックが変形してしまう怖れがあるし、口コミにもそのような事例が書かれていた。
これを避けるためにDC7909メスとUSB-Cのオスの延長コードを代わりに噛ましてみた。これだと柔らかいコードなので多少変形や破損を免れるかも知れない。しかしこれは、他社製の物なのであくまでも自己責任で。ソーラーパネルは40Wなので1日晴れていても満充電はできないので、同社の80Wか100Wのパネルを使用するのが実用的かも知れない。秋の日差しの強い日なら30W程度は発電できている。電源を20%充電するのは30Wでソーラーパネルを発電できたとして、二時間程度かかる。少し曇れば10W程度にダウンするのでこの組み合わせは補助的な物だと思う。台風襲来で1日半停電したことがあったが、やはりポータブル電源は一家に一台あってもいい時代になった。これまで他社製のポーブル電源を7年ほど使用してきたが、比較にならないほど造りが精緻で丁寧に作られている。表示パネルも余分な物を省いて、必要不可欠なデータを小さなディスプレイに常時表示している。表示時間はスマホのアプリで設定できる。充電中は本体が多少熱くなるのでファンが回転するが、いたって静か。
車中泊で炊飯器やポット、IHヒーターを使う向きもあるが、これは1000W以上ないと無理な話なので論外。調理はアウトドアボンベやカセットコンロを使用している。無線の移動運用や天体観測、スマホやタブレット端末の充電に使う範囲なら充分実用になるし、災害時にはソーラーパネルもついているので安心感はある。この製品はメーカーが無料で引き取ってくれるので、買い換え時も廃棄には困らないと思う。本格的にアウトドアや車中泊をする人には1000W以上のポータブル電源と200W以上のソーラーパネルの組み合わせが必要になるが、自分のようなちよこっとアウトドアライフをやる人や災害時の備えにはこの組み合わせで十分だと思う。

