秋の東海自然遊歩道(立梅用水)を走る  | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 東海自然遊歩道の立梅用水をマウンテンバイクで走っています。途中には様々な景色が広がってきます。ここは耕作放棄されて荒れ地になっています。しかも養豚場の廃墟があり何とも人気がありません。落ち葉に覆われた三叉路が見えてきました。

 

 さらに通っていくと用水の向こうから柿の木の枝が垂れていて柿の実が鈴なり。ここは秋満載と行ったところです。

 

 変わったキノコを発見しました。キクラゲの形をしています。食べられるかどうかは分かりません。

 

 ゆずが鈴なりに実っています。柚の香りがほんのりと漂っています。これでお鍋をしたら温まるでしょう。

 

 遊歩道の彼方に山城が見えてきました。五箇篠山城です。戦国時代に織田信長の軍勢がここを攻めました。篠山城と言われるように山城全体が笹で覆われていて難攻不落の名城です。敵は笹を焼き払いました。落城を知ったお姫様は、辱めを受けるのを忍びず井戸に身を投げました。 そんな悲話が伝わる篠山城ですが、城には窪地があり、雨水をここにためたようで井戸は見つかりません。だれかが創作した話のなのでしょう。

 

 櫓跡からはこんな風景が広がります。流れているのは櫛田川で両岸には河岸段丘が広がっています。木を取っ払えば、三百六十度のパノラマです。遠くには白猪山堀坂山が見えます。ここは和歌山街道に近く、伊勢街道も交わっています。しかも熊野路にも近く交通の要所でした。ここを支配するのは軍事上のメリットが大いにあったのでしょう。

 

 近くには白米城、大河内城、城山、さらに玉城城と沢山の山城があります。ここでは狼煙を焚いて合戦の合図を出しました。中世の光通信と言うこともできます。私たちも情報化社会の中で光通信を縦横に使っていますが、今から五百年前もここで光通信を使っていたのですね。

 

 

 城から降りてくると広々とした田園地帯です。ここは右岸なので、この広さの田んぼが向こう岸にも広がっています。これなら城を維持するだけの兵糧を充分まかなえます。

 

 何とも不思議な岩。マイロナイトでできています。マウンテンバイクは立梅用水沿いを走っているのでほとんどアップダウンがありません。しかも、様々な風景が広がり走る人を楽しませてくれます。