お伊勢参りに行ったら! | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 伊勢に味噌蔵を改造してラーメン屋さんをしている所がある。「伊勢志摩ラーメンセット」を頼んだ。分厚いチャーシューが入っている。味噌は伊勢味噌、信州味噌、北海道味噌を選ぶことができる。アオサも入っている。唐揚げ伊勢たまりを掛けたのが四個。スープはお味噌なので濃厚。

 

 もともと味噌蔵なので、味噌ラーメンしか売ってない。食堂はいっぱいで少し待たされた。美味しいものを食べるにはやはり行列ができる。

 

 伊勢神宮の倭姫に参拝した。倭姫は天照大神を内宮に導いた神様。なので「みちびきの神」として崇められている。伊勢神宮は内宮と外宮、その他別宮として125の社がある。

 

 本殿は新しく作られて金色に光っている。さぞかし古いと思いきや今年で百周年になる。伊勢神宮の歴史と比べるとつい最近のこと。人は分岐点に立つことがある。人はあれかこれか選択を迫られることがある。一つのことを選ぶには、他のことを捨てなければならない。そんなとき、ここに来れば、倭姫の命がそれを支えてくださるという。アマテラスさえどこに鎮座するかを求めていたとき、それを導いたという。境内は雨。神宮の森はそんな霊験あらたかな雰囲気で満たされていた。

 

 隣に神宮遷宮徴古館がある。前には英国式庭園が広がっている。徴とは三種の神器の一つだが、伊勢神宮の宝物を納めて展示している。御神宝なので見ることはできないが、二十年ごとの式年遷宮で、前に祭られていた神宝を展示している。

 

 神宮美術館に来た。庭園にシャクヤクが咲いている。美術館の館内は撮影禁止なのでここでの画像は撮れない。

 

 庭園を回って神宮美術館に入っていく。楓の緑が美しい。今は企画展をしている。テーマは歌会始の「友」でそれをテーマとした絵画や彫刻、工芸が展示してある。東山魁夷などの最高傑作を見ることができる。みんな神宮に奉納された作品。

 

 今日は久しぶりの雨。飾り樋の水の流れが面白い。美術館の他に農業館もあって、三館を回って入場料は700円。さすが神宮司庁が運営する施設で格安。

 

 帰りにシャロンのイチゴアイスをいただいた。アイスがめっちゃ美味しい。アイスにイチゴがかけてある。店舗の後ろにはイチゴ工場があり、大きなハウスが何棟もある。他にもケーキなどスイーツがあるがイチゴを贅沢に使ったものばかり。

 

 直売店でイチゴを買った。これで1100円。もう温室のヒーターが要らないからこの品質でこの量で惜しげも無く売っている。古来から美し国みえ(うましくにみえ)では「おもてなし」のスピリットがあった。これも遠くから伊勢にお詣りに来た人への想いなのだろう。神様も来る人を大いに恵んでくだされば、人もまた得をした気分にしてくれる。それがお伊勢さんなのだ。

 

 お伊勢参りと言えば、外宮に詣でて内宮という定番のコースになるが、伊勢神宮は125の社があるので、様々なお詣り方がある。ただ共通するのは、参拝を終えたら必ず楽しむこと。美味しい物を食べたり、美術を鑑賞したり。江戸時代は古市で食べて飲んで踊った。東京音頭は伊勢音頭を元にして作られた。日本では祈ることと楽しむことは表裏一体なのだ。