松阪市に「しんや」という鯛焼き屋さんがある。このお店で、「たい焼き、一つください」というのが恥ずかしくなる。誰もが、「10個を二つ、三つ」とか注文する。ちなみに、自分は二個にしようと思ったけど、周囲の雰囲気から六個にした。一個150円。誰もが笑顔で帰っていく。たい焼きでみんながこんなに幸せになるとは、ここは不思議な空間になっている。中には、「自分はたい焼きが主食」という強者もいる。
六個なんで1日一個食べても一週間かかる。なので、一ヶ月でも持つように考えた。冷凍しても一ヶ月すると味は少し落ちる。ならば、家にあった真空パックにした。5000円くらいで売っている便利な物。冷凍真空バックで肉なら1年は持つらしい。ただし、あくまでも自己責任だけど。
問題は解凍してどれだけ焼きたてを再現できるか? 色々試してみたけど、600Wのレンジで裏を1分、表を1分が一番美味しいことが分かった。たい焼きのどちらが表か裏かは、自分流には頭を左したとき上側が表で、下側が裏と考えている。もちろん、逆でも問題ない。これなら焼きたてを再現できる。真空バックなので爆発しないかと思ったが、案の定、爆発した。たい焼きは見事にお腹のあんこが飛び出て大変! なので、真空パックは少し切り目を入れておくとそのまま、パックが裂けて便利。これって、今世紀最大の発見かも! ちなみにこればサラブレッドのやりかたなので、しんやさんは焼いたその日に食べるように推奨しているので念のため。ついでにたい焼きはあんこの少ない尻尾から食べたほうが美味しいと言うが、ここのたい焼きは通用しない。尻尾も頭もあんこが満載なので、どこから食べても美味しい。