ウサギの肉は白肉と赤肉があり、白肉が美味しいそうです。白色レグホンを大きくしたジャンボうさぎを精肉し、おなべにすると最高です。今では、ウサギを食べる食文化はすたれてきましたが、鶏肉や牛肉と同じようにちょっとしたグルメになっています。うさぎを食べるなんて可愛そうと思いますが、ウシやブタを平気で食べられるのは、食文化の変わりようなのでしょう。今から半世紀前はお爺さんが山でウサギを捕ってきて食べてましたよ。
猫を食べるお家もありました。なべにすると泡が出てきます。街の美味しいラーメン屋さんの裏庭から「ギャーッ」て鳴き声が聞こえてきたら、猫の首が切られていたそうです。それで出汁を取っていたとか。それを見たお客さんが店主から百円札を口止めに握らされたとか。本当かウソか。こまとしやかに語られていました。ヘビで味ご飯にする家もありました。かごにアオダイショウがいっぱい入っていたそうな。
鶏を飼っていて首を包丁ではねて、木につるして血を抜きます。羽をむしって皮だけにしてさばいていきます。お肉は焼き鳥に、腸はさばいてホルモンに、骨は出汁にしました。生き血をそのまま飲む強者のおじさんもいましたが。今ではお肉は店頭に並ぶ物。そんな場面を直接見ることはありません。私たちは命をいただいて生きているんですね。