ストリートピアノ「ひまわり」から聞こえる平和とは? | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 

 

 1970年にリリースされた映画「ひまわり」。ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが共演しました。舞台はウクライナです。ウクライナは、ドイツ、オーストリア、ソ連に征服された歴史があります。映画では、兵士が戦死しても花が咲くようにヒマワリの種をポケットに入れていました。

 

 終盤のシーンでは一面のヒマワリ畑となります。この下には戦死した兵士や捕虜達が眠っています。今もウクライナでは兵士にヒマワリの種を渡しているSNSがアップされ注目されています。半世紀前の映画のシーンが、21世紀の今日も同じ現実がつきつけられるなんて、誰が想像したでしょう。

 

 ピアニストの小雨(こさめ)さんが弾く、ストリートピアノはYouTubeにアップされ、今日現在で12万回見られています。収益の一部はウクライナの人道支援や医療支援を使われるようです。見るだけで、ウクライナの支援ができる。ヘンリーマンシーニの旋律は、映画のシーンとともに戦争とは何か、平和の尊さを否応なしに今を生きる私たちの心に染み込んできます。

 

 ピアノの音だけでなく、駅ピアノ特有の雑踏の音が今ウクライナで起こりつつある現実だと突きつけられます。