17日はイースター 復活祭とは? | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 今年のイースターは17日です。聖書によると金曜日に十字架に架かったキリストが死人の中からよみがえったと言うのです。救い主が過ごした一週間を見ていきましょう。

 

受難の主日
 人々がシュロの葉っぱを道に敷いてキリストを迎えたので
パームサンディー(棕櫚の主日」と呼んでいます。新約聖書のマタイによる福音書 21章1~11節にこんな記事があります。

 



 一行がエルサレムに近づいて、オリーブ山沿いのベトファゲに来たとき、イエスは二人の弟子を使いに出そうとして、言われた。「向こうの村へ行きなさい。するとすぐ、ろばがつないであり、一緒に子ろばのいるのが見つかる。それをほどいて、わたしのところに引いて来なさい。もし、だれかが何か言ったら、『主がお入り用なのです』と言いなさい。すぐ渡してくれる。」それは、預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「シオンの娘に告げよ。『見よ、お前の王がお前のところにおいでになる、柔和な方で、ろばに乗り、荷を負うろばの子、子ろばに乗って。』」
 弟子たちは行って、イエスが命じられたとおりにし、ろばと子ろばを引いて来て、その上に服をかけると、イエスはそれにお乗りになった。大勢の群衆が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は木の枝を切って道に敷いた。そして群衆は、イエスの前を行く者も後に従う者も叫んだ。「ダビデの子にホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように。いと高きところにホサナ。」
 イエスがエルサレムに入られると、都中の者が、「いったい、これはどういう人だ」と言って騒いだ。そこで群衆は、「この方は、ガリラヤのナザレから出た預言者イエスだ」と言った。


 イエスはいよいよエルサレムに入城し驢馬に乗って大勢の人々から迎えられました。人々は預言者イエスだと叫んで、自分の服や棕櫚の葉を敷いて歓迎しました。自分の服は体を温める物です。ユダヤ地方は夜は急速に冷え、上着がないと命に関わります。それを敷いたのですから、イエスに命を捧げてもよいと言うくらいの歓迎ぶりです。当時ユダヤ地方はローマの属州でした。人々はローマから独立できるよう指導者を望んでいました。ユダヤ民族による独立した国家を。群衆はイエスをローマの圧政から解放する王として期待しました。それはローマにとっても目障りな存在であり、ユダヤ教の存亡を揺るがす危険人物だとイエスは見られることになります。そして、このことはイエスが十字架に掛かることにつながっていきます。

 

 イエスは馬に乗って入城したわけではありません。もし馬で入るなら、ユダヤをローマから武力で解放したことでしょう。でも、温厚な驢馬の背中に乗って。群衆の期待とはうらはらに、彼は人々の心に安らぎが来るように、魂の救いが来るようにエルサレムにやって来たのでした。群衆の大歓迎とともに、まもなく期待は裏切られ群衆はイエスを十字架に掛けろと叫ぶことになります。イエスへの大歓迎とイエスへのののしりは紙一重と言うことができます。それでは月曜日にはどんなことが起こるのでしょうか。