三重県多気町にあるヴィソンにやって来た。木曜日なのに駐車場が満車になっている。仕方がないのでホテルの山頂駐車場に止めた。そこから野外エスカレーターを五つ乗り継いでマルシェまで下りてきた。このエスカレーターは全国のエスカレーターマニアにもメッカになるかも。
腹が減ったのでロバさんは伊勢醤油にある焼きうどんを注文した。伊勢醤油は濃厚でコクがある。三重県は美し国と言われていて、山の幸海の幸が豊富。鰹節は、鹿児島県の薩摩節・高知県の土佐節・静岡県の焼津節などともに熊野節が有名。
サラブレッドは伊勢うどんを頼んだ。日本一固いうどんと言われていて、ふわとろ。歯がなくてもかみ切れる柔らかさ。日本一固いのにふわとろとは変! 伊勢うどんは釜で50分ほど茹でる。普通のうどんならふやけて湯に溶けてしまうが、伊勢うどんはこのとおり形がある。うどんはたまりが使われていて濃厚な出汁でいただく。江戸時代、お伊勢参りには徒歩で全国から集まるから、体はへとへと。疲れた人にも消化のよいように伊勢うどんが生まれた。
コンフィチュール・アッシュに入った。クリームパフェはハロウィーンになってた。シューはパリパリでビスケットかと思うほどでクリームは濃厚。伊勢ロールはカステラだと思ったら、レアチーズケーキのようなふわふわで、クリームもふわふわふわ・・・。ロバさんは、マダム・ボルフォワールを注文。ラズベリーの下はチョコムースみたいなスポンジケーキ。
コンフィチュール・アッシュの店内のホールスタッフは忙しそう。みんな職人の顔をしている。それは辻口シェフの表情と同じ。厨房のパティシエールも卓越した手つきでスイーツを作っていく。季節のスイーツのお味を楽しむのもいいけど、店内の人の動きが面白い。
マルシェヴィソンの店頭にはみかんが並んでいる。熊野産の柑橘類がこれからシーズンとなる。裏側には多気町の次郎柿が並んでいる。マルシェの下の方は志摩や尾鷲産の伊勢エビに牡蠣にマグロなどの海産物や松阪肉を楽しむことができる。
伊勢自動車道勢和多気インターチェンジから5分の位置にあり、お伊勢参りにも熊野詣でにも便利。半日はここで楽しめるから、お伊勢参りよりもヴィソンが目的地になってしまうかも。秋のヴィソンは食欲の秋を満たしてくれるけど、お財布は軽くなるし体重は重くなる。