東海自然遊歩道を通って巨大リゾートビソンのある三重県多気町にやって来た。彼岸花が土手に咲いている。向こうの高嶺は伊勢三山の中央にある白猪山。秋の風景だ。
この街に薬草薬樹園があるという。江戸時代の本草学者野呂元丈の故郷。来て見たら誰もいない。確か今日は秋分の日で祝日のはず。辺りははひっそり閑としている。目を引くのは芭蕉の樹。
これってバナナの木じゃないの? 芭蕉の樹ってバナナが実るとは知らなかった。薬草園だから薬効は利尿作用があるらしい。
芭蕉はバナナの木なのか? ということは、松尾芭蕉は松尾バナナか?
ナンテンの木。朝露が実に結んでる。薬効は咳止めになるらしい。
カリンの実がたわわになっている。薬効は疲労回復。江戸時代はこれを煎じて疲れた体を癒したのだろうか。
橙の実も豊作。どの樹も豊作なのだろう。薬効は抜け毛防止。頭に塗るのだろうか。それとも煎じて飲むのだろうか。頭に塗ったら酸っぱそう。
今年はどの樹もたわわに実っていてなかなか見応えがあった。それにしても、だれも来ないってだんだん不気味になってきた。あのバナナが気になった。熟れたら黄色く色づくのだろうか。食べたら美味しいかも。でも、薬草園では採取禁止。この辺はお猿さんの群れがいるからいい餌になるかも。
ここまできたらやはりvisonに行って、薬草風呂に浸って、三重の美味しい物を食べていた方がよかったかも。閑古鳥だけが鳴く薬草公園でした。