伊勢自動車道松阪インターから5分の所にベルファームという薔薇園があります。今はバラの季節ではないのでチューリップがきれいです。
この薔薇園はイングリッシュガーデンです。少女像の回りには様々な花が植えてあります。これはカンパニュラ。薄青が美しい。詩人は「風になびくカンパニュラでさえ意味がある」と詠いました。すべての物に意味がある。そんな言葉を思い起こす青色です。
これはネモフィラの花。イヌフグリかと間違えそうですが、花の大きさがずいぶん大きいのと真ん中が白色なのですぐに分かります。春が来たって感じの花です。
一見フクリンソウに見えますがこれはブルーベリーの花。時期が来たらちゃんとブルーベリーの実がついています。こんなに美しい花だったとは・・・。
シャクナゲの花が咲き始めました。大台ヶ原では5月初旬に咲きます。シャクナゲのトンネルを通ってトレッキングが楽しめるのももう少しです。
ヒマラヤのアンナプルナ山麓にこんな神話が伝わっています。ある日、シャクナゲがハンノキの娘に恋をしました。シャクナゲはハンノキの父に娘との結婚を求めます。ハンノキの父は、「お前のように枝が節くれ立って醜いヤツには娘はやれん。」と追い返しました。シャクナゲは、「春、アンナプルナに私を見に来てください。」と悲しげに帰って行きました。ハンノキの父が春にシャクナゲ林に赴くと、見事に花をつけたシャクナゲの群落がどこまでも広がっていました。ハンノキの父は、娘との求婚を断ったことを後悔したと言います。
クレマチスも咲いています。春はなんて花が豊かなのでしょう。
蓮の花も早くも咲き出しました。初夏に咲くんじゃなかったの?と問いかけそうな勢いで咲いています。泥の中からこんな美しい花が咲くとは奇跡です。お釈迦様の説法にも出てきますが、どんなたとえなのか忘れました。
一人の絵描きさんが白い東屋でチューリップの花を描いていました。俳句を作る人、絵を描く人、写真を撮る人、ここに来る人たちは楽しみが様々です。庭園内には食堂もあり、日替わりランチはお値打ちです。ここにしかないオリジナルのジェラートがおすすめ。
一面のチューリップです。これを見たら言葉は要らないでしょう。一つ付け加えようとしたらチューリップに香があることです。
でも、やっぱりバラの季節に来たいものです。イングリッシュガーデンなのでやはりバラの季節は格別です。