ここは和歌山県田辺市本宮町にある湯峰温泉です。温泉町らしい風情があって落ち着きます。
川の右岸には老舗旅館のまづまやがあります。皇室もお忍びでお泊まりになられたとか。熊野はもう桜が咲いています。一度泊まってここでのんびりしたいですが、今日は日帰りなのでそうは言っておられません。
あづまやの下を流れる川に湯筒があります。90℃の源泉が湧いています。いつも人だかりなのは何なのか?
温泉卵を茹でているのです。源泉掛け流しとはこのこと。ここで茹でたタマゴはお味が最高です。9分程度が美味しいらしい。
湯筒の上流にはつぼ湯があります。江戸時代の温泉ランキングで本宮の湯とはこのことで、何と横綱の上の行司です。つまり湯峰温泉は別格に位置づけられているのです。義理の父に毒殺されそうになり、瀕死の状態でここにたどりつき、49日間湯浴みをすると生き返ったという霊験あらたかなお湯です。照手姫は小栗を懇ろに看病し二人はめでたく結ばれました。
川の中央から湧いている源泉。湯量の豊富さに驚きます。どうして90℃の熱泉がこんなに湧き出るのか不思議。
薬師如来を祭る東光寺。何と源泉の上に立てられています。ご本尊は薬師如来で湯ノ花からお出ましになられたとか。どうりで霊験あらたかなのは当たり前のことなのでしょう。ここで潔斎をして本宮大社にお詣りし、大峰奥駈に山伏は入りました。吉野まで200km程の修験の道を踏破します。
この湯峰温泉の公衆浴場は来年の4月までリニューアルされていて、今は平地になっていました。せっかくここまで来たのに一年も待たないと湯峰温泉には入れないようです。と言ってもつぼ湯は400円で30分入れます。家族風呂のような物で、今日は90分待ちなのであきらめました。他にも旅館でも日帰り入浴はできるようです。
ということで、隣にある西日本最大級の渡良瀬温泉に入ってきました。ここはJAFの会員なら100円お得で800円で入浴できます。大きな露天風呂がいくつもあり広さに驚かされます。まるでため池のような湯船。緑に囲まれていてのんびりできます。湯船を独り占めできます。もちろん源泉掛け流し。これなら三密なんて言葉はありません。
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