宵の時刻、冬の夜空は冬の星座で埋め尽くされています。一等星がいっぱい。なんて豪華なのでしょう。今は9時前、夜の始まり(午後7時から9時)から夜遅く(午後10時から12時)が始まっています。丁度、冬の星座のオリオン座が南中して西の空に傾きかけた頃。東の空には春の星座が顔を出しています。夜は刻々と更けていき、未明(1時から3時)になります。その頃はもう春の星座が全天を制しています。
明け方(4時から6時)になると秋の星座は西の空に傾いて、夜明け前には夏の星座に変わっています。太陽が昇る寸前には夏の星座サソリ座が南天にやって来ました。真冬のサソリ座、夏空のサソリ座とは打って変わって大きく見えます。しかも空気が乾いた風のある朝は、サソリに群がるいくつもの星雲を連れながら南天を移動していきます。もちろん、天の川も引き連れて。太陽が昇ると朝(7時から9時)です。一日って三時間毎に名前がついています。一日で今なら冬から春へ、春から夏へと三つの季節の星座を見ることができます。
厳冬期の御嶽山の中腹にあるスキー場の駐車場で車中泊をしていました。フロントガラスから赤い星が凍りついた窓に見えました。何の星かと見上げるとサソリ座のアンタレスでした。真冬のサソリ座、こんな大きな星座を見たことがありませんでした。モーグルの上村愛子さんが冬季オリンピックで活躍していた頃。小学生達をこのスキー場に教えに来ていました。三年前にこのスキー場は閉鎖されて今はどうなってるのでしよう。いいゲレンデなのに。正面には乗鞍が見えて後ろには御嶽山の名峰をバックに滑降していました。5月までパウダースノーでした。時間って過ぎ去ってしまうものですね。
チャオ御岳スノーリゾートは現在閉鎖されています。後ろを見れば御嶽山が、前に向かって乗鞍岳が迫ってきます。ゴンドラで一気に山頂駅へ。ゴールデンウィークまで営業していました。これは五年ほど前の動画。