正月も終わり本格的に仕事も始まった。どこを見ても枯野原。芽吹いている物なんて見当たらない厳冬期の景色。空は鉛色。これから雪でもちらついてもいいくらいの冬の空。
立梅用水の沿道には名前の通り梅が植わっている。と言っても水源が立梅地区にあるのでこの用水の名前がついた。いつか人々は用水沿いに梅を植え始めた。
よく見ると白い花びらをつけている。一輪かと思えば、もう一輪。隣の蕾も白くなって一週間もすれば咲き始めるだろう。正月のことを新春と言うけれど、確かに春はどこかに来ている。
周囲は枯れ野なのにここだけ春が来たような空間。これで日差しがあれば、一気に白梅も開花するのかな。咲き始めの梅の香りはほんのり春。
紅梅は満開に近い。華やかに咲いている。いつの間に咲いたのだろう。気づかなかった。これからが雪の季節になるのに。真っ白に雪が積もっても凍えながら咲くと思う。春の先駆けになるために。