どこを見ても枯野原 なのに梅が咲いている | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 正月も終わり本格的に仕事も始まった。どこを見ても枯野原。芽吹いている物なんて見当たらない厳冬期の景色。空は鉛色。これから雪でもちらついてもいいくらいの冬の空。

 

 立梅用水の沿道には名前の通り梅が植わっている。と言っても水源が立梅地区にあるのでこの用水の名前がついた。いつか人々は用水沿いに梅を植え始めた。

 

 よく見ると白い花びらをつけている。一輪かと思えば、もう一輪。隣の蕾も白くなって一週間もすれば咲き始めるだろう。正月のことを新春と言うけれど、確かに春はどこかに来ている。

 

 周囲は枯れ野なのにここだけ春が来たような空間。これで日差しがあれば、一気に白梅も開花するのかな。咲き始めの梅の香りはほんのり春。

 

 紅梅は満開に近い。華やかに咲いている。いつの間に咲いたのだろう。気づかなかった。これからが雪の季節になるのに。真っ白に雪が積もっても凍えながら咲くと思う。春の先駆けになるために。