櫛田川両岸桜空撮 | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 

 櫛田川の右岸は人が植えたソメヨシノが咲いています。それに対して左岸は自然に生えた山桜の世界です。空撮の様子を2分30秒の動画にまとめてみました。

 

 櫛田川の北には稲荷神社があります。今日は祭の日です。ソメヨシノが満開を迎えました。

 

 高度を上げると白猪山が見えてきました。その麓には松阪牛のふるさとである深野の棚田があります。白猪山は、「しらいさん」と読みます。今年の干支は猪で、猪の名がつく山に登ると縁起がいいかも。白い猪が住んでいるかと思えば、これは「白石さん」つまり山頂付近が白い石で覆われているからです。もっとも山頂だけでなく山全体が花崗岩でできています。

 

 宝暦3年、白猪山は大崩落を起こしました。一ヶ月も大雨が降り、麓の集落は海のようになったといいます。人々は崩落した花崗岩で石垣を築き、棚田を作りました。石の芸術と呼ばれた棚田は、今では日本の棚田百選に指定されています。石高は崩落以前よりも豊かに実る棚田となりました。こうして人々は災いを福に変えてきました。4月14日は石尊を祝うが催されます。

 

 櫛田川の左岸はこのように自然に生えた山桜の世界。花の季節以外はこんなに桜が生えているとは気づきません。

 

 高度を上げると烏岳が見えてきました。麓の村からは見えない桜の木が結構あるものです。

 

 北を見ればソメヨシノ、南を見れば山桜。どちらが綺麗かと言われてもどちらも美しいと言うしかないです。ソメヨシノの豪華さ、山桜の清楚な可憐さ、それぞれの良さがあります。