秋野の原に出てみると | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 秋の野原に出てみると朝顔が咲いています。夏の盛んな花と違って、心持ち弱々しくて寂しそうに咲いています。

 

 今は秋。誰が種を蒔いたのか、ここかしこに咲いています。まるで自生しているかのように自然に咲いています。

 

 秋の花はこコスモス。だれがこんな山里離れたところに咲かせたのでしょう。手入れもしないのに山の麓はコスモス畑。

 

 すすきが秋風に吹かれています。銀色の穂は、夕日に照らされると金色になります。でもいま今はまだ青が入っていて純金色に輝くのはもう少し秋が深まらなければ・・・

 

 ススキの穂の先端はこんなになっています。銀色の繊毛の中には種がぎっしり入っています。

 

 アザミの花は終わって、綿帽子がついています。気まぐれな秋風が吹くと、綿毛についた種は空に舞い上がります。気まぐれな風に吹かれて、気まぐれに空を舞い、気まぐれに地に落ちては、次のアザミがそこで根付く。

 

 いけの池の畔にはクヌギの木が植わっています。どんぐりは池に落ちて、ドジョウを困らせます。でも、いま今はドジョウもいなくなりました。ドジョウはいったい誰と遊べばいいんでしょうか。

 

 秋なのにもう茶花が咲いています。奥山の捨てられた茶園は茶の木が2メートルほどに育っています。茶の木って切らなければこんなに大きくなるのでしょうか。山深い渓谷の茶園はひときわ寒く感じられます。ここは一足早い冬を感じさせるところです。雄しべには黄色い花粉がたっぷりついていて、白い花びらはふんわり咲いています。