バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 久しぶりの夕立となりました。ほどなく夕立は上がると東の空に虹が出ました。何とも秋の風景です。あんなに暑かった気温は嘘のように下がり、秋らしい涼しさが戻ってきました。

 

 カメラを撮っていたときは気づかなかったのですが、虹のアークの下に渡り鳥の群れが見えます。いったいどこへ飛んでいくのでしょう。姿は雁です。半世紀前は秋の空に飛んでいくのが見えました。今では渡りを見ることはありません。それでもやはり子孫は命をつなぎ、私たちが気づいても気づかなくても命の連携は続いていたのでしょう。ハッとする風景でした。

 まっすぐな農道。左の平坦な山は烏山、右の最高峰は伊勢三山の中央にそびえる白猪山。今日は北西風が吹いて快晴です。気温は30℃を超えているのに乾いた風なのでさわやか。それは秋風を感じさせます。

 

 秋風になびくのは栗の実。イガに包まれていて実はまだ爆ぜてはいません。秋の味覚が実りました。

 

 日差しに輝くアジサイの花。初夏を思わせるような勢いで一輪だけ咲いています。この暑かった夏を忘れないでというかのように燦然と咲いています。

 

 ミツバチの巣がしかけてあります。彼岸花にはアゲハチョウがいます。あたりは至って静か。

 

 夏眠をしている竹林。まだ眠っています。晩秋、寒さに目覚めるのはまだ少し先のようです。ここは多気郡、平安時代の法律延喜式では「竹の国」と呼ばれていました。竹林で覆われているのは、今も昔も同じ風景です。

 

 江戸時代の本草学者野呂元丈を記念して作られた薬草園。大きな緑の葉っぱは芭蕉の木。いいえ、木ではなくて草です。本草学とは今で言えば薬学。全国に薬草を求めて薬効を体系化した学者です。芭蕉が何に効くって? 知りません。

 

 銀杏の木漏れ日が綺麗です。葉っぱ同士がカメラのレンズのようになって地面にはいくつものお日様が投影しています。暑かった夏、まだまだ葉っぱが黄色くなるのは先のこと。いつになるのでしょう。銀杏の実もギンナンが実れば、薬になるのでしょう。ちなみにこのギンナンですが、子供が三つ以上食べる昏睡になることがあります。茶碗蒸しに入れれば美味しいのですが、大人もほどほどに。

 

 

 東海自然遊歩道にサイクリングに出かけました。立梅用水の水門、水田を潤す用水の役目は終わって、来春まで一休みしています。

 

 夏の名残露草は今も咲いています。蛍はもう二ヶ月前に消えてもまだ咲いています。

 

 蔓穂の花、ここかしこに咲いています。虫が小さな花びらの蜜を吸っています。

 

 芙蓉の花が咲きました。でも、半分は咲き終わってこのとおり。やはり咲き始めが綺麗です。香りも今一歩。つぼみは香りがするのに。

 

 誰が植えたのか。ランが咲いています。蘭って「私、綺麗でしょ」と言ってきます。綺麗なのは決まってるから、そんなこと言わなくてもいいのに。そんな人って世の中にもいますが、自分はちょっと引きます。

 

 秋はやはり彼岸花。曼珠沙華として短歌に多く詠われました。根に毒を持っているのと、獣が嫌がるのでお墓の傍に植えてあります。地獄の花とか、死人花とか言われることもあります。それでも綺麗は綺麗。

 

 群れをなして咲くのは意味があるのでしょうか。突如咲いて、突如消えます。葉っぱや枝がないのが不思議。