同僚にちょっと困った人がいます。
今日は、この人をAさん、としましょう。
いや、別に僕に実害があるわけではない。
ないのですが。。。。めんどくさい(笑)
特に、部活動の生徒に対する「距離感」というか「接し方」というか、そういうのが、どうも僕とは根本的に合わないような「気がする」のです。
クラス担任も部顧問もやっている教師にとって、生徒との関わりを表に表すと、次のようになります。
実際には、教科担任に入っているっていう要素もあるので(笑)、もっと複雑ではあるんですが、今回は分かりやすく単純化しておきたいと思います。
このAさん、冷静に生徒の本質だけを捉えて接することができるのが、④他のクラス+他の部活 のときだけなんです。
まず①自分のクラス+自分の部活の生徒については、ちょっと猫かわいがり過ぎる傾向がある。
えこひいきとまでは言いませんが、何かあるたびに『肩入れ」をすることが多い。
以前僕は「部活とクラス」という記事や「今年の卒業生」という記事の中で、自分の部活動で自分のクラスにいる生徒には、他の生徒と変わらないように、下手をしたら、他の生徒よりも疎遠になるぐらいの付き合い方をするんだ、ということをお話したと思うのですが、A先生はそれとは真逆な付き合い方をします。
まあ、それはもうしょうが無いといえばしょうが無いのですが、問題は②自分の部活+他のクラス と、③自分のクラス+他の部活 の生徒への指導のブレです。
たとえばある生徒が問題行動を起こすとする。
そのとき、その生徒が②自分の部活+他のクラス の場合、そのクラス担任の指導のせいにしがち。
逆に、その生徒が③自分のクラス+他の部活 の場合、部顧問の指導のせいにしがちなのです。
ね?めんどくさいでしょ?(笑)。
どっちに転んでも、自分の指導力不足だとは、これっぽっちも思わない。
そして、②、③で自分の意向にそぐわない生徒を本気で嫌うこともある。
①や④の生徒ではそういうことはあまりありません。
A先生のような考えの教員って、けっこう多いと思うんですよね。
で、そういう教員に限って、練習方法や練習方針がすごく古典的。
「自分のやり方」にこだわる傾向があり、そしてその「(今の)自分のやり方」はイコール「自分が過去にやってきたやり方」でしかないので、自然と古典的になるのです。
練習時間が「無駄に」長い(長いことそのものは否定しません)。
練習方法に工夫がない(学校行事などによって練習日程がずれたりすると、対応をするような工夫もなく、ただただ文句を垂れる)
成果が出ないのを、どこかで生徒のせいにしている。
逆に、なにか生徒が良いことをすると、それは自分の指導のおかげ、というのを「匂わせる」んです(笑)。
たとえばICT機器を使って、各クラスでアンケートをしよう、ってなったとき、中にはログインさえできなかったり、うまく操作できない生徒もいたりします。
それは正直「たまたま」でしかない部分も大いにあるのですが、A先生は自分のクラスが「たまたま」全員うまくいったりすると、
「うちのクラスは、ちゃんと普段からそういうのを『しつけて』あるので」
というふうに言って、いかにも自分の普段からの自分の指導のおかげ、というのをアピール(笑)。
そのくせ、他の場面で自分のクラスの生徒ができないことがあると、すべて生徒のせいにするんですから。。。
うちの学校は地域密着型の普通科高校ということもあって、難関国公立大志望者から就職まで幅広い進路指導の生徒がいます。
そのため、学年内で進路志望や学習習熟度によってクラス分けをしていて、A先生はいわゆる「学習習熟度が高い」クラスを担当している。
すべてがすべてではありませんが「学習習熟度」と「基本的な学習習慣や生活習慣の定着度」は、ある程度比例します。
僕はいわゆる「学習習熟度が低い」のクラスの担任をしていますが、何か提出物や課題があったとき、やはりクラスの一部には取り組めない、提出できない生徒が必ず出てきてしまう。
それを、その都度、指導する必要があるわけです。
一方、僕も経験があるのですが、いわゆる「学習習熟度が高い」のクラスでは、そういう指導をほとんどしなくても良い。
少なくとも、指導の労力は抜群に少なくて済む。
そういうことができる生徒だからこそ「学習習熟度」が高くなりやすいのです。
つまり、それは「生徒の能力」でしかないのですが、A先生は自分の指導のおかげだと勘違いしているフシがある。
授業でも、
「うちのクラスでは……」
という話をよく言うのですが、周りから見たら、自分が担任しているクラスでだけ力を入れて、他のクラスでは「生徒が悪いから」手を抜いているように聞こえてしまうようなことを、平気でしゃべる。
さきほどの、
「うちは、ちゃんと普段からそういうのを『しつけて』あるので」
っていう台詞は、部活の生徒についてもよく使います。
周りの先生がある生徒を褒めたとき、それが自分の部活動の生徒だったりすると、よくその台詞を言う。
(いや、おれは、生徒を褒めたのであって、おまえの指導をほめたわけじゃねえんだよ)
と、周りの先生たちがちょっと辟易しているのを肌で感じられていないのは、当の本人だけ、という(笑)。
まあ、僕もかなりの頻度でスルーしてるんですが(笑)、なにぶん、あまりにもめんどくさすぎて、スルーどころか、怒鳴りつけてやろうかという欲求に駆られるときもあるぐらい。
こういうめんどくさい人、皆さんはどうしてるんでしょうか。。。。
先が思いやられる。