五行の象徴で探る「今日の一枚」 【写った光】 | だるまんブログ

だるまんブログ

生きる知恵である陰陽五行についてだるまんと語るブログ。『だるまんの陰陽五行』(三冬社)より発行。

昨日はいないものが居るように見える錯覚の写真でしたが、今度は錯覚ではあり得ない写真の紹介です。

『だるまんの陰陽五行』「火」の章94ページにある写真です。

 

当時、私は阿部クンのモデルであるKさんと共に日本全国を旅していました。そのとき、偶然に迷い込んだある神社に行きました。ふたりの目の前を一匹の鳥(雀?)がスーッと横切り、横にあった摂社の鳥居をまたいで屋根に留まりました。あまりにも異様だったので、Kさんも「写真を!」と叫びました。私はすかさずデジカメのシャッターをきりました。このときはすぐに忘れて神社探索に戻ってしまいました。

しかし、翌朝、撮ったデジカメの写真を見てびっくり!不思議な光が写っていたのです。

このときの太陽の位置から見ても、太陽の映り込みであるわけはなく、光の上にしっかりと写っている鳥の位置からもそれがわかります。カメラのハレーションにしても異様です。こんなのは見たことがありません。

私にもKさんにも光の正体はわからず、結局そのままになりました。

 

場所は「火」の章では「獅子姫神社」ということになっていますが、「金」の章では実は「板列稲荷神社」だった(51ページ)と、正体を明かしています。当時にはなかなか調べがつかなかったのですが、今ではネットでたくさんできてます。

「板列稲荷神社  京都府与謝郡与謝野町岩滝  祭神…稲逎売神 」

ネットによると、とくに記載のなかった写真の場所は「境内社 水無月神社、男山八幡宮」(ひとつの屋根に二柱同居)です。

 

さて、気になる光の正体ですが、霊能者にもいろいろ聞いたのですが、意見はバラバラで、相変わらず不明です。

ここで『象徴で測るモノサシ「陰陽五行」』の登場です。

祭神が「稲逎売神」とあるのは稲に関わるので、確実に保食神(うけもちのかみ)です。保食神で最も有名なのは伊勢の外宮、豊受大神です。事実、ネットでは「稲逎売神=豊受大神」と書いてあります。そして一般的にはやはり「稲荷神」です。

五行では、食に関わるものは胃を満たし体を作ることから、「土」です。「土」の総元締めは「地母神」ということになります。

 

次に、写真のとれた摂社の「水無月神社、男山八幡宮」です。

まず「水無月神社」ですが、私たちが行った日は2001年7月30日だったので、旧暦では6月10日、つまりズバリ「水無月」です。迷い込んだと思いつつも、「呼ばれてる」感が有りますね。

もう一方の「八幡宮」ですが、「このあたりに多かった八幡社を合祀したものと思われる」とネットにもあるように、まさにその通りでしょう。ただし、ここで重要な点があります。八幡社の祭神は応神天皇グループ(神功皇后、宗像三女神)ですが、応神系と密接につながっているのが、歴史で有名なあの「蘇我氏」です。大化の改新で一方的に悪役扱いされている「蘇我氏」ですが、私はそれは間違いだと感じています。

その「蘇我氏」にとって大切な象徴が「翡翠」と「鳥」です。翡翠は新潟も含めて、このあたりの日本海側が産地として有名ですし、事実、「蘇我氏」のルーツは日本海側の北日本と言われています。その「蘇我氏」に関わるものとしての「鳥」が、このタイミングで写真を撮るきっかけになったということもイミシンだと感じるわけです。

蘇我馬子は聖徳太子とともに律令制を取り入れ、旧態然とした豪族支配体制を改革しようとしていましたが、後の大化の改新で潰れてしまいました。豪族支配制度というのは、五行では、枠に取り込む体制を示すので「土」です(花壇で取り囲んで育てるという象徴)。また、それを脱却するのは人間の個性を重んじるので(聖徳太子は家ではなく個人の才覚で役職をきめた)、「水」です。

 

結論として、この写真に写っている光は『地母神』で、意味は『「土」から「水」に歩め!』ということになります。

つまり、この時から見て、このあと描くことになる『だるまんの陰陽五行』シリーズの本筋を示唆されていたのでは?と私は思うのです。