イップス<Yips>
そもそもの語源は≪子犬が吠える≫という意味ですが
Tommy Armour (トミーアーマー)というプロゴルファーが初めて発言したのを機に
スポーツ界(主にゴルフ)でイップスという言葉が使われるようになりました
≪病気ではなく症状≫
どういったものかというとゴルフのパットなどで集中する場面において、
極度のプレッシャーや緊張が原因で体が硬直したり震えるなどの症状が表れ
頭で思っている事が身体に伝達せず
3メートルのパットなのに30センチほどしか打てなくなったり
逆に、ありえないぐらいのオーバーをしてしまったりと
≪ 満足どころか普通のプレーさえできなくなる ≫ とてもやっかいな心理的症状です
「体が思うように動かない・・」
「なぜだか原因がわからない・・」
「直したくても直らない・・・」
ゴルフだけではなく、野球のピッチャーに内野手、ピアニスト
弓道やアーチェリー、テニス、ビリヤード、
緊張、重圧、ストレス等等の状態のなかで集中して身体を使う様々な人が、
突然イップスにかかり思うように身体が動かず、自分では直し様もなく、もがき苦しむ...
「神経質な人とかメンタルが弱い人がかかるんじゃないの?」
とんでもない!誰にでもイップスになる可能性がじゅうぶんにあります!
何がキッカケでイップスになるのかは人それぞれです
おおきく分けるとイップスは、
≪自分で引き起こすタイプ≫と
≪人(コーチなど)に引き起こされるタイプ≫
この2つに大別できるでしょう
そしてイップスの1番怖いところは
イップスにかかったら直らないケースがとても多いというところです
≪自分で引き起こすイップス≫
この1プレーは絶対に失敗してはいけない...
もっとプレーの精度、密度を突き詰めていかなければ...
例えば試合の中での極度の緊張だったり
普段の練習でアレコレと考えすぎたり突き詰めすぎたり
自分で自分にプレッシャーや緊張を与えてしまい、
頭で思っているプレーを実行しようとした時に身体に上手く信号が伝わらずイップスを引き起こす
・ミスを恐れる
・責任感が強すぎる
・完璧主義
・理論や、人間の身体を機械化させて物を考えるのが好き
≪人(コーチなど)に引き起こされるイップス≫
コーチの理論やプレースタイルを選手にそのまま伝授しようとしたり
試合中に選手にプレッシャーをかける言動がキッカケでイップスを引き起こす
コーチの指導が選手にフィットしないまま進んでしまい
自分のプレーとコーチの指導のギャップが上手く身体に信号が伝わらずイップスを引き起こす
監督やコーチの試合中の[ゲキ]によって身体が硬直してしまい
頭と身体の働きがチグハグになりイップスを引き起こす
・人の話を真剣に聞きすぎて忠実に実行しようとする
・プレッシャーがかかるとパニックになって何もできなくなる性格
≪頭と身体のズレがイップスの引き金≫
ここからはダーツにおけるイップスについて
ダーツのイップスは別名≪ダータイティス-Dartitis≫と呼ばれています
ダーツは的に向かって投げ、その結果で勝敗を決めるスポーツです
ダーツを投げる為に必要な動作は
1:スローラインに立つ
↓
2:狙うターゲットに照準を合わせる
↓
3:狙ったターゲットに向けてダーツを投げる
簡単に説明するとこんな感じでしょうか
1と2でイップスの症状が出る人はあまり見かけませんが、
3の実際にダーツを投げる時にイップス/ダータイティス-Dartitisが発動するケースがほとんどです
1のスローラインに立たない状態で投げる動作や素振りをしても大丈夫
2のターゲットに照準を合わせている段階でも大丈夫
そして
3、
いざスローラインに立ち、ターゲットに狙いを定めて投げようとすると
様々な事が起因しイップス症状が表れます
主な起因は精神面と身体のズレです
身体、特に腕や指が動かなくなり
ダーツをまともに投げる事ができなくなります
自分の意思が身体に伝わらず、テークバックが出来なくなる
それを無理やり力ずくでテークバックしたり
ダーツを握る指が硬直し、ダーツを投げても的に届かなかったり
酷い場合だと床にダーツを投げたり
なにがおきたのかわからなくなりパニックになります
なんとかしようと思ってもどうにもなりません
必死になっても直らず
ダーツを止めていった人を文侍は沢山見てきました。
当然ですよね
ダーツを投げたいのに投げられないんですから...
なんとか投げられるまで努力しても
以前のようなスムーズさを取り戻す人は少なく、人によっては2度3度イップスを再発するケースもあります
≪どうしてイップスになるのか?≫
プレッシャーや緊張が原因で、脳が信号を送っているのに身体が硬直してしまって動かないケースや
普段の練習で考えすぎてしまい、自分のやりたい事(信号)を身体が実現(受信)できなくなってイップスになるケース
イップスになる人には、それぞれに原因やキッカケがあります
文侍が見てきたイップスのパターン(実例)を紹介します
文章にするのがとても難しいので、
途中読んでいてハテナマークな箇所が出るかと思いますがご了承ください
Aさんという地元で有名な人がいました
とても上手なプレイヤーです
人柄もよく
[メンタル弱さ]とは無縁の人です。
1、2、3 (いち、にー、さん)
Aさんは、このリズムでダーツを投げていました
毎日毎日、1、2、3のリズムで練習を重ねてきましたので
1、2、3のリズムはAさんの身体に染みこんでいます
最初の[いち]で<1>の場所に手を出してから
[にー]で<2>にテークバックし
[さん]で<2>→<0>→<3>と腕をしっかり伸ばしてプレーをしていました
ある日、
Aさんが≪もっと上手くなりたい≫と投げ方を改良し始めました
数週間後、
Aさんはイップスになりダーツを止めました。。
当時はこれがイップスという症状だという事も、イップスという言葉も無い時代です
*あったんでしょうが、文侍の周りではイップスに対する知識、情報はゼロでした
「投げ方をいじったら壊れてダーツが投げれない身体になった」
「ヒジか手首か、、とにかく、どっか故障して、おかしくなった」
Aさんに関する噂が店内に蔓延しました。
あれだけ上手いAさんが壊れた、、、
Aさんを慕うプレイヤー達はショックを受けました
そして≪どうして壊れたのか?≫を皆で研究しました
「どうやらAさんのはリップスという病気らしい、、、」
「リップスじゃねーよ!イップスだ!」
「リップスにかかったら二度と治んないらしいぞ!」
「だからリップじゃねーよ!イップスだ!イップス!クチビルおかしくなってもダーツに関係ねーだろ!」
研究は遅遅として進みません、、
半年後、右から左にダーツを持ち変えたAさんがお店に現れて一気に研究が進むことになります
Aさんは復帰した直後でも自分がイップスだという自覚がありませんでした
投げすぎて右腕が壊れた
Aさんはオーバートレーニングが原因だと言います
周囲の皆で調べたイップスの調査資料をAさんに説明するのはカナリ苦渋でした
もしかしたら、
今日この説明が原因でAさんと疎遠になるかもしれない、、
でも、
Aさんが復活する糸口になれれば・・・
そんな決意で説明を始めました。
説明が半分ほど進んだとき
突然Aさんが大声をだしました
「あ!俺!イップスにさせてたんだわ!!!」
Aさんはイップスになる前と、イップスになる原因を、こう説明してくれました
*ここから一気にハテナマークの世界に行くかもしれませんので覚悟してください...
<1>に一回出すのは腕とか身体がいつもどおり的に向かってるかを確かめる動作
<2>はテークバック
<0>は最初に構えた場所(狙いをセットした)でダーツを離す(投げる)場所
<3>は<2から0>でスローイングが終わらないように(腕がここで止まらないように)するための場所
この一連の流れを長年何も考えずに同じリズム、タイミングで身体に覚えさせていたのに
<2>にテークバックする時に、今までよりユックリひくように改造した
理由は毎回同じ場所にテークバックするため
そのためのトレーニングとして
[いち][にー][さん]から
[いち][にの][さん]にリズムを1つ増やした
[いち][にー][さん]の3拍子から
[いち][に][の][さん]の4拍子
すると今まで
[いち]前
[にー]後ろ
[さん]前
だった腕の前後運動が
[いち]前
[に]後ろ
[の]前
[さん]後ろ
になってしまって、投げるタイミングがおかしくなった
そのうち素振りの回数が多くなっていって
いつ投げ出せばいいのかわからなくなっていって
気付いたらチカラをいれてテークバックしないと腕がひけなくなり
ダーツを飛ばすというより投げ捨てる状態になっていった
「ゆっくり引くために[の]を足したらおかしくなったんだよ」
「なるほどねー!」
文侍と数人のお客さんは
Aさんが突然[にー]じゃなくて[のー]などと言いながら素振りをしてフンフンと納得している姿を見て
この人、、なにを分かったんだろう??と逆にコッチが不思議で仕方がありませんでした(笑)
Aさんがイップスになった原因をまとめると
・今まで感覚で行っていたテークバックを、毎回同じ場所にしっかり引くように改良を加えた
・長年身体に染み込ませたリズムを壊して、新たに3拍子から4拍子に変更
・変更したのは頭の中だけで、身体は3拍子を忘れていなかった
・発射するタイミングが頭で数えているものと身体が覚えているものがぶつかり、投げ出すタイミングが分からなくなった
・投げるタイミングが分からないので徐々に素振りの回数が増えていった
・気がつけばダーツを離すことも出来なくなり、床に向かって投げ捨てるようになり、利き腕が壊れたと思った
Aさんの事例のようにフォームやスローの改良中に、悩みすぎたり、強引に強制しようと試みて
頭と身体のズレでイップスになる人もいれば
試合中に過度の緊張、プレッシャーで
いつもならダーツを投げているタイミングで躊躇したり、素振りを増やしているうちに
頭と身体がズレてイップスを引き起こす人もいます
文侍が思う最悪なイップス
それは
教え魔によって壊されるケースです
頼まれてもいないのに「もっとタメをつくって」だの「ギリギリまで奥までダーツを離すな」だのと講釈し
相手の身体のつくりやリズム、タイミング、性格といった情報を無視して
自分のコピーを作ろうとした結果、相手を壊すパターン
もう、これは最悪です、、
「自分はこうやって上手くなったんだから」と、相手にも同じ事をやらせようとします
同じ結果がでるとは限りません
自分の経験、技術のヒケラカシです
文侍はこの教え魔と数度、大衝突をしています
*その辺の話はまた別のコラムで紹介しますね
≪イップスになると直らないのか?直す方法はないのか?≫
10年以上ダーツ業界に棲んでいると、イップスになった人や、なりかけの人を度々目にします
[あぶないな・・・]と気付いてアドバイスをおくった時
既にイップスへの坂を下っている人を普通の状態にするだけでもカナリ気を使います
イップスになる人って
ダーツが好きな人が多いんです
向上心がタップリで、真剣に打ち込んでる人が多いんです
どうしてこんなに一生懸命やってる人を打ちのめすんでしょうか・・・?
残酷な話になりますが
イップスは直らないという定説は、90%間違いないと思います
10人イップスな人がいて
それを乗り越える人は1人いればいい方だと思います。
ただ、イップスは絶対に直らないのか?というと
答えはNOです
本気で向き合い、専門知識をもった人や機関のサポートを受ければ
10人に1人どころか、もっと沢山イップスを直せると思います
現在、国内には≪日本イップス協会≫という機関がイップスについて真剣に取り組んでいます
イップス協会認定トレーナーという人達が悩み相談を受け付けてくれたり、
セミナーを受講できない地方の方向けに冊子が発行、発売されています
≫日本イップス協会のリンクを貼っておきますので興味のある方はご覧ください
このコラムでもイップスは頭と身体のズレだと書いてきましたが
頭=気持ち・心・メンタル
このメンタル面をトレーニングする事でイップスを予防したり克服したりする方法もあります
本田昌毅さんという精神科医を覚えているでしょうか?
文侍は忘れてました(笑)
大相撲、元横綱の朝昇龍の主治医だったり、
精神科医だけど本業は日本有数の包茎手術のクリニック院長だったり、
世界のホームラン王、王さんの娘と婚約して結婚直前に破談になったりした人物が
経営している本田メンタルクリニックから販売されているメンタル強化プログラム
変なイメージが先行しまくっている人が出していますが
きちんと仕事はしています
イップス協会の冊子(値段10000円)はイップスをどう直すか?がテーマですが
メンタル強化プログラムの方は(9800円)メンタルをいかに強くするか?(結果的にイップスの予防、プレーレベルの向上)がテーマになっています
*メンタル強化プログラムは販売会社(株)e-FLAGS180日間の返金保証つき
イップスに関する本も沢山売られていますがやはりほとんどがゴルフ関係です
≪イップスになった場合や、あぶないな・・と思った場合≫
文侍は医者でもカウンセラーでもありませんがダーツ業界に長らくいる側として
いくつか助言がありますが
1番言いたい事は1つで、あとの助言はその補助です。
まずは真剣にダーツを投げることを速やかにやめてください
それから
・ダーツの機械にレーティングが反映されるようなカードも使ってはいけません
・「引いて狙って腕を振って・・・」などと考えてはいけません、絶対にです。
・ダーツボードを真剣にみないで投げてください
・狙わないでください、絶対にです。
・目標は山なりにダーツを放ること
・カベに向かったりイスに座ったりしてるときに何気なく素振りをする時はダーツを握ってやってください
・カウントアップの目標点数、そういうハードル設定もやめてください、絶対にです
・投げたくない日は投げないでください、
動画やブログを読んだりして「投げたい」衝動が沸くまで投げなくても構いません
ただし、通っているお店の人達が心配するのでたまには顔を出しましょう(笑)
・[過去]を引っ張り出さないでください
・イップスになった自分の姿、周囲の目が気になっている人は家に篭って練習、をしてはいけません、絶対にです
とにかく、イップスから這い上がるだけでも相当の努力と根気が必要なので
直してる最中に上手くなろうという甘い考えは捨て去ってください
近くにイップスを克服した人がいたら積極的に話を聞きましょう
知識もないのにお店のスタッフやプレイヤーに助けをもらうと、
かえって深みにはまる可能性が高いので、知識をもった人や機関、書籍を参考にしてください
最後に
このコラムを書く前に色々とサイトを巡り、色々と情報が見つかりましたので紹介します
≫筋肉の動きで説明をするとイップスの原因は上腕筋の力みです。
上腕筋は上腕三頭筋の反対側で力瘤の出来る筋肉です。
ここに力が入ると筋肉の均衡が出来てし まい腕は伸びるのを辞めてしまいます。
上腕筋は腕を縮める筋肉で上腕三頭筋は伸ばす筋肉なので
お互いが干渉してしまえば当然腕は止まってしまうのです。
考えながら=躊躇してしまうと>>上腕筋に力が入ってしまう
≫ダーツのイップスは余程でない限り治ります。KTM
≫僕はこうしてイップスを克服しました
メンタル強化プログラム販売会社(株)e-FLAGS180日間の返金保証つき

参考文献 ウィキペディア youtube 本田メンタルクリニック 日本イップス協会 他多数のブログ様に感謝
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DartsWriter文侍はこちら最大手2社との提携収入によりライフラインが支えられております(笑)
