明日はベーソンズ。
ツーマンなのでいつもより長めの時間をやる。
そして、ご存知のように3週間前に死にかけていたわけですが。
なんでやるのか?
という一点については。

その時が来たらその時だ。
来てないときはなんでも出来る。
という哲学だからですね。

以下は宮台さんの受け売り。
これはギリシア的考え方で、逆に神さまなり、なんらかの大きな力にお願いして助けてもらえる、と考えるのがセム族的、エジプト的な考え方です。
セム族は、常に未来は変わり得ると考えるので、自分の選択次第でいい未来、悪い未来を招いてしまう。だから神様にお願いするし、いい未来を招くために、無意識的に安全な選択をするし、保険もかける。
セム族は未来はどうとでもなる、と一見自由に見えるのに、実際の行動はかなり安全第一になる。
こうした姿勢をギリシャは徹底してバカにした。這いつくばってお祈りして、結局何も出来ないじょあないか!と。
ギリシャ的思考では、その時が来る覚悟をしていれば、それ以外のあらゆる瞬間の行動の自由がある。個人が足掻いたところで大いなる運命は変わらない。むしろ、一瞬一瞬に起こる奇跡にこそ驚くべきだ、と考える。
逆に、セム族からすれば、これは馬鹿げている。せっかく自分で切り開けるものをなぜ大事にしないのか!と。

つまり、優劣の話では無い。
セム族的なお話に傑作は多いし、感動を呼ぶものも多い。
僕は未熟なので、ついつい心の中で「お願いします!」なんて、どこの誰か分からない人に頼む事も多いし、教会や神社から感じるアウラも好きだ。コーランの詠唱に圧倒されたし、グレゴリオ聖歌にも心が踊ってしまう。
亡き父と母の視線も改めて感じる機会は増えた。

でも、哲学としては。
その時が来たら、その時だ。
3週間前は、その時では無かった。
そして、治療の過程で友人知人のおかげもあり、経験と学びがたくさんありました。

ベーソンズでのリハ。
そもそもマイクを握って音に合わせて歌うことが出来るのか? の確認もしなければならず。
1時間やってみたら快調。
でも、多くのバンドと違い、曲の構成やらの確認を何度もやる事はしない。
曲のテーマとグルーヴを確認するだけだ。
なんか、2回やる事すらもったいなく感じちゃうのと、この3人でやれば。
何か、には絶対になるという確信がある。
何か、が訪れる門を作る。
それがバンドのスタンス。
何か、は今は分からないので。
リハを繰り返して門を固めてしまうと、入らない場合もあるんですよね、きっと。
なので、例えばラッパーの葬式は一度もリハしていない。

29日はそんな門を作り、待ち構えるつもりです!

DUB MASTER Xさんとは一年ぶりに一緒のライブ。
TOSHI-LOWさんとは初めて。

楽しみです!



宇宙平和