bizSPA! にて新連載開始。人生相談的な。
まあ、死にかけましたから経験値はそれなりに。


さて、昨夜のゲンロンカフェ。
こちらでまだ観られます!



で、要約すると。


ラップしてるだけで無理してヒップホップレペゼンとか背負い込む必要は今はない。

ではヒップホップレペゼンとは?
それはコミュニティーのメンバーからの相互承認。
昨夜はコミュニティーメンバーの第三者からあいつはヒップホップだ、と認められるかどうか。
と説明した。
ここで意見の相違がある場合、コミュニティー内で議論が起こる。
この役割をアメリカではSourceマガジンと言ったヒップホップメディアが担って来た。ジョン・シェクターは白人の自分がヒップホップコミュニティーに貢献するにはどうすれば良いか?を考えて、こうした議論を率先して引き受けて問題提起していく。
彼が自分もヒップホップコミュニティーの一員になれるんだ!と自信を持てたのはビーステイーボーイズのおかげだと言う。
ちなみにSourceはハーバード大学の学生中心に立ち上がった雑誌ですが、この時期の学生仲間にはバラク・オバマもいる。彼がヒップホップから誕生した大統領と言われる由縁だ。

だからヒップホップとは?なんて実は単純な話でもなく、常に議論がされている。
ヴァニラ・アイスやハマーは認められず、エミネムやJinはOK? ただ、これも時代と共に変わるし、主流派の意見への反発もある。
Lil UzivertがDJ Premierのビートにフィールしない時代でもあるわけです。

自分のバックボーンを土台にして表現する事自体もヒップホップ的な態度とされるからだ。
明確な線引きはあるようでない。

国だったらパスポートだったり、組織なら会員証とか学生証と言った資格を明示するアイテムを便宜上作ったりしますが…これは言わばフリーライド可能なものでもある。

とここまで書いても面倒くさい!
だからメディアがその役割を果たすべきだし、喧々諤々するプラットフォームはあった方が良い。日本に今、無いとすればここです。
Twitterはプラットフォーム向きじゃないと思ってます。

ヒップホップミュージックはただの音楽なのでどう楽しんだって良いし、音楽を好き勝手に編集して楽しんじゃえ!ってのもヒップホップ的な態度。

日本におけるMCバトルは競技化が進み、ヒップホップコミュニティを超えて多くの人が参入している。
主催も参加も誰でも出来るのはそれだけシステム化が進んだから。
(格闘技の大会を主催する人がキックボクシングや柔術のコミュニティメンバーである必要はない。もちろん理解はあった方が良いけど。)
逆に言えば。
今、主催しようが参加しようがその時点でその人がヒップホップ、という訳では無い。
なんなら今後のバトルシーンにはヒップホップレペゼンのMCがエントリーしてる、というのはグレイシー柔術の奴が総合格闘技の大会にエントリーしてるのと同じくらいの意味になるかも。

ただ、それでも。
スキルで勝負してる価値観はヒップホップなんです。
だからヒップホップとの距離感は毎回議論になるし、その都度やり合えば良いと思う。

言葉ってのは便利だけど難しい。


ちなみにね。
僕なんかもうヒップホップかどうかなんて際どいもんですよ。少なくとも日本のシーンのど真ん中からは常に離れてる。
ああ、このノリは嫌だなーとか、もうこういうのは勘弁!なんて思いは本当に良くしてる。

でも…考え方というか生き方、楽しく生きる方法はヒップホップに教わったんですよねー。
おかげでどれだけ毎日が面白くなったことか。
未だに曲を聴いてBreakを見つけると興奮するし。

俺はヒップホップだ!と言いたくなる、或いは俺はヒップホップじゃなくても良い!と言いたくなるのも。ヒップホップがパワフルだから。

後、ゴシップがどうとかも。
10代20代はゴシップに興味ビンビンでしょ、誰だって。あいつがあのクルーに入ったの?みたいな話しばっかしてたよ。

今日は次女の運動会からの子守り。
疲れたー。

宇宙平和