翁長知事が亡くなった。

凄まじき生き様そして死に様。
何かを考えるきっかけを与えてくれる存在を僕は敬い、感謝するようにしている。
ヒップホップがまさにそれ、で今もそんな原稿を書いてました。




日本で何が起きてるのか?
戦後、日米地位協定の元で作り上げられてきた体制が日本の高度成長期以降を支えてきたとして。
その負担はどこにかかっていたのか?

55年体制での自民党は実に巧妙だったとも言える。
どれくらい巧妙かと言えば、佐藤栄作首相がノーベル平和賞を受賞するくらいだ。
もっとも米側は余裕で非核三原則など無視していた事実はある訳ですが。
国民感情をコントロールしつつ、アメリカに対しても、そもそもアメリカが作った憲法である事を逆手に取って「平和憲法」の論陣を張ってきた。
ただ、これもまた歪な日米地位協定、ほぼ属国と言っても良い対米バランスで凌いできた歴史だ。
首都上空を自国の飛行機が飛べない程度の属国です。米イラク地位協定よりも条件は悪い。
その負担はどこに?

近年、沖縄の状況が白日のもとに晒されたのはこの体制にNoを突きつけた翁長知事の奮闘無しには語れないだろう。
もちろん巧妙さを気にしなくなった現政権、そもそも上手くやるつもりなどない米トランプ政権と言うタイミングも重なり、次々と浮き彫りになってきたとも思う。
そして長きに渡る沖縄集中型の体制維持は、当事者である沖縄の人々にも経済的にも、普段の生活面でも様々な影響を及ぼしている。
根深い分断も生まれている。

僕は「日本固有の領土」である「辺野古」を何の法的根拠もないまま「外国」に提供する「売国的」方針には強く胃を唱えたいと思いますが。

可視化は進んだ。
真性の保守政治家である翁長知事が保ち、守ろうとしたものは何か。
今の日本の状況はどうなっているのか?

今後の日本の在り方を話し合う為の材料は揃ってきたのではないか?
今後50年先までのビジョンを語り合う機会が来てるのではないか?

翁長知事の主張を支持しない人にも、その人の理があり立場もあるだろう。
そういう人々に対しても鐘を鳴らしていたのではないか?

慰霊の日における翁長知事の覚悟の形相。
承認撤回。

先送りはもう辞めよう。
僕達のことを僕達で考えよう。
オール日本で考える。

目を開かせてくれた人に敬意を。

津川雅彦もまた日本の俳優として様々な人の在り方を教えてくれました。
僕が初めて劇場で観たのは角川映画の珍作、天と地と、かなー。




カナダ人エキストラあで金髪青い瞳のまま鎧兜で出てくるのは子供心にも、ん?とは思った。

宇宙平和