本日はNEWS RAP JAPAN収録。

ゲスト解説が古谷経衡さん、ラポータに2回目の歩歩。




 

天明さんのかなり意外なテンションが観れる回です!

ううむ・・・こんな一面があったとは~。

最近は視聴数が低めに安定しているので、収録後もいろいろ話し合う。

 

ちなみに古谷さんの小説、愛国奴はかなり面白いですよ!

全部フィクション、という体にして・・・ね。



愛国奴愛国奴
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冒頭では杉田水脈発言に関して、ね。ERONEのラップ、イケてます。

しかし・・・「生産性」で人間の「価値」を図る。生産性も価値も人間が生み出した言葉、概念。

それに踊らされているだけ、という前提はさておき。

差別問題に関しては、「当事者だけど私はなんとも思わない」という人は当然いる。人によって経験、感じ方、様々だから。

そうではなくて、実際に傷ついた人、怒っている人がいるということ。その原因が差別だということ、に目を向けるべき。

で、差別意識は考え方をアップデートすることで解消可能です。知らないだけなので。

公人を名乗る人ならアップデートは必須です。政治家の問題発言、アップデートしてないことが理由なことが余りに多いし、それに賛同する人もまた然り。

 

打ち合わせをしてからDOMMUNEへ。

着替えるヒマもなかったので水道橋博士の謹慎Tシャツのままで・・・ちょっと遅れて参加。

冒頭では司会の神庭君が金光さん、後藤さん、亀石弁護士と今までの経緯などを話してました。

 

僕は青山ベロアで脳梗塞で倒れた。なのですぐに周りの人が助けてくれて病院に連れて行ってもらえた。

30分遅ければ・・・重大な後遺症、或いは死亡も有り得た。ま、片目はこの時置いてくるわけですが。

それが僕がそもそも風営法問題に関わった動機。命の恩人というかね。

で、そこからはずっとボランティアです。予算なし、自発的に集まったクラブとクラブカルチャーを守る会。

このブログでも経緯は何度か話しています。

 

改正運動自体、社交ダンスの方々がずっと取り組んでいて。クラブ業界(なんてものもなかったので僕らDJやらラッパーが集まったわけですが)は自分たちの問題としてすら意識出来てなかった。

発車寸前のバスに慌てて乗り込んだようなものだ。

LET'S DANCEが集めた15万筆の署名の多くは社交ダンスやサルサ、ブラジリアンダンスの方々が尽力したものだ。

まずはこの方々のことを知れたのが大きい。

 

改正風営法に関してはペアダンス、社交ダンスの業界の方々の思いがかなり報われたと思う。

深夜0時までの規制は一切なくなり、ダンスという文言もなくなり、ダンス教室への完全に不当な規制もなくなった。

風営法改正が10年以上前に行われた時はダンスの文言が削除されず、社交ダンス業界にも断裂を生んでいた。

ようやく、それが解消されたわけで、物事が進む順番としてはこれこそが正しかったと思う。

先日のダンス議連でのJDSFの山田さんのプレゼンは見事だった。

業界としてのヴィジョン、イメージ戦略がシンプルで明確。

 

クラブ業界にとっては・・・まさにスタート地点だ。社交ダンスの長い歴史に比べても。

 

そもそも「クラブ業界」と言えるようになったのがひとつ。JNCAやJMBAなどの業界団体が立ち上がって窓口と議論のテーブルが出来た。

これこそがクラブとクラブカルチャーを守る会が「代打」を努めながら目指したことでもある。

風俗「営業」法。あくまで事業者に向けられた法律だからだ。

これで僕らは本来のDJやミュージシャンとしてのスタンスに戻れる、というもの。

 

活動する中で「視点」のことを考えることになった。

住民からクラブはどう見えているのか? 警察からどう見えているのか? 裁判官からは? 商店会からは?

そもそものクラブユーザーからは?DJからは?

僕らがヒップホップ箱とか音箱とかチャラ~、とか言ったところで。外からの視点では「同じ」「夜に音楽と酒で遊んでる場所」でしかない。

視点は様々だ。そして、少なくともまだまだそれは共有されていない。

改正後の警察の摘発に関しては問題が多い。六本木のジェロニモの件などに顕著だが・・・なにも実態がわからないまま、「言葉」の解釈だけで動いている。どうするべきか?

 

クラブ業界のイメージ戦略はどこに向けられるべきなのか?

それこそ業界団体による行政向けのレクが出来ないものか?

 

僕が良くお世話になっている青山蜂の摘発のニュースはネットでも騒ぎになった。

元オーナーの後藤さんは逮捕され、当事者として問題と向き合うことになってしまった。

これからも大変だと思う。

 

こうした摘発が起こる前に、地域規制などを形骸化することは出来ないだろうか?と僕は考えていたのだが。

つまり、実態として治安が良い。トラブルがない状態が出来上がってしまえば良いのではないか?と。

これがかなり楽観的だったのが残念ではある。でも考え方の方向としては間違っていないと思う。

行政の解釈運用基準を世論でコントロールするイメージだ。

もっとも、昨今の行政の融通の利かなさ、硬直化は風営法以外のあらゆる場面で見えてくる。

 

 

先日、ロンドンのナイトツアーオフィスのロンメルと話した。

彼は日本の夜のアルコール規制の緩さに驚いていた。ロンドンでは問題の多くの原因はアルコールと考えて、アルコールへの対応を第一に考えているという。実際に規制は厳しく、最近では東ロンドンのハックニーの規制強化が報じられたばかりだ。

 

社会は良いとこ取りは出来ない。偏ったバランスはどこかにしわ寄せがいく。

日本のようにアルコールの規制が緩い状態で、クラブの規制も緩める議論は難しい。

だが、泥酔者、騒音問題などのトラブルの直接的な原因はアルコールの場合が非常に多い。

 

僕が提案したのは「クラブ業界によるアルコールの自主規制」だ。

時間を決めてハードリカーの提供をやめる、客が酔い過ぎないように店でコントロールする。

万が一泥酔している客はタクシーで家に帰すなどのサポートをする。

「クラブからは泥酔者は出てこない」

「夜遊ぶならクラブが一番酔っ払いに絡まれない」

このメッセージが社会に与える効果はどうだろうか?イメージ戦略としてどうだろうか?

 

次の打ち合わせがあるため、こんな話をしたくらいでbonoboの成さんと入れ替わって退出。

 

時間は巻き戻せない。

改正風営法をクラブ業界はスタート地点と考えて議論をしていく。

本当は、いわゆる社会システムに依存しない為のコミュニティー意識をクラブが育めないものか?

など話したいことはまだありましたが・・・

 

打ち合わせして帰宅。やることは多いんだよな・・・

娘たちが風呂から出てくる。

上の娘がゴッドタンのマジ歌選手権が観たいというのでNETFLIXで見せたり。

 

今日は涼しくて体調もわりと良かった。

 

8月1日のベーソンズX柴田聡子。

かなり前売りが苦戦している・・・でも、僕にとっては新ドラマーで!新事務所入って!

と人生の岐路の節目のタイミング(それがお前は多いんだよ!何回目の岐路だ!というツッコミはさておき)

非常に大事なライブです!

 

で、今回。BLACK BOTTOM BRASS BANDのMONKYさんがサックス抱えて参加してくれるとのこと。楽しみ!

 

是非お越しくださいませ!

 

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