大晦日。

さて、今年のラップ活動はどうだったろうか?

1月、誤審の責任を取ってKOKプロデューサーを辞任。
続けざまに体制の変更で元々の制作チームが総取替になったのをきっかけに高校生ラップ選手権公式レフェリー辞任。
これも今年。
なかなかのスタートを切ってますね。

こうして手を離れていったMCバトルについては一冊の本にまとめた。



全く売れてないが読んだ人からの評判は頗る良いし、MCバトルについて「語る」もので歴史も踏まえた内容なのはこれを置いて他にはないと断言する。少しでもMCバトルに興味あるなら読んでください!

3月にベーソンズのアルバム5yearsをレコーディング。

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4月11日の誕生日にビデオ5yearsを公開。



決意を新たに一日一日をファンクし尽くす宣言。

個人的には前向きな歌なんですがメッセージに衝撃を受けた人は多かった。
当たり前の事を意識するきっかけになったなら幸い。
まだ聴いてないという人は是非聴いてください!
今後の僕のスタート地点がここです。

そして2016年末にリリースしていたKey of Lifeのビデオも作った。



5yearsと通じるテーマとして。
僕のリハビリ体験と失明体験を歌い、自ら命の手綱を手放す人に向けて命の鍵は握っておこう!という気持ちで歌った曲だ。
この辺りのテイストはどうしても暗いんだけど、何とか前向きな方向を見出そうと足掻いていた記録でもある。

続いて5yearsからDonutsのビデオを出す。



これを機に気持ちも新たに明るく行くぞ!と思った矢先に。
よりによって子どもたちと楽しく作ったビデオがヘイトコメントに溢れ返ってしまった。
この顛末が大きなきっかけとなって、同時にいくつかの理由もあって僕は鎖GROUPを退社する。

1月のKOKの際にも紹介ビデオ作成を頼んでいた映像チームが丸ごと炎上案件に回され、紹介ビデオは大会当日まで完成せず、僕はリハも出来ず初めて観る映像に生ナレーションを乗っける羽目になった。これには集中して望んだが、結果としては誤審を見逃す事になってしまった。
僕の会社内での役割が果たせない事態が続いたのも退社の理由。
ただ漢には様々な面で感謝しています。
BBPで当たるべくして当たった試合は正面からぶつかり合ったと思う。

7月26日、ベーソンズとGOING UNDERGROUNDとのツーマン、カッコイイ音楽が聴ける日をチェルシーホテルで開催。
鎖退社直後でもなんとか盛況に終える。
後にも語るが僕の精神的にはこの日、多くの人が駆けつけてくれた事で本当に助かった。

この日の模様をライブ盤として配信した。



新曲My Style Is The Bestのビデオ



RUN DMCのらSucker MCsのドラムを完璧に生で再現しつつラップの動きに合わせてドラムもベースもタイミングをはめるヒップホップ。
まったく再生されてませんがめちゃくちゃカッコイイです!

この時期、僕が独断で会社を辞めた事でベーソンズのメンバー内はかなりギクシャクしたし、僕個人は何もやる気が起きないまま体調と共に完全に下降線を辿っていた。
内心、全て辞め!という決断もチラつく程だった。

タマフル24時間スペシャルに出た時に話してる「人生の凪」という表現はかなり素直に出たもので。
正直どうしたら良いものか全く分からなかった。
タマフルアンセムでラップを録音。
放送後にも宇多丸師匠に延々話を聞いて貰い、迷惑をかける。

ライブしてる時だけ生きてる感覚を持てた。



8月末放送の関ジャニ∞の番組、関ジャムでいとうせいこうさんが「次来るアーティスト」としてベーソンズを紹介してくれた。
かなり評判の良い反応を貰って元気が少し出た。
ここで紹介された「ウダウダ」が盛り上がるようになった。
すわ、状況激変? なんて甘い話は無いが凪に変化を呼び込む気配はあった。




これはNEWS RAP JAPANのオープニング曲にも使って貰ってる。
1月からレギュラーとしてスタート、放送時間を日曜朝の2時間、土曜20時、日曜24時と変えながらも続いていく番組は僕にとっては非常に救いとなるものでここでの刺激や出会いが本当に大きい。
レギュラーのプチ鹿島さん、天明麻衣子さん、ラポーターのみんな、後にM-1王者となるとろサーモン久保田くんやアルコ&ピース酒井さん、RGさん、あばれる君、mckjら芸人の皆さん。解説の宮台真司さん、神保哲生さん、津田大介さん、荻上チキさん、原田曜平さん、古谷経衡さん、宇野常寛さん、木村草太さん、サンキュータツオさん、山口真由さん、堀口ミイナさんらの話を聞くのは大変刺激的。更に水道橋博士、田原総一朗さんともこの番組で共演を果たしたのはその後に繋がる出会いだ。

番組の進行はコペロのビートのおかげ。ラジオのヘビーリスナーでもあるコペロも出演陣の面々で上がってくれてるのは良かった。
番組プロデューサーの青山さんや番組スタッフの皆さんにも色々助けられてばかりだ。
この番組が少しづつ浸透して行き、最近では観てます!という声をよく聞くようになった。

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さて。
この間にアイドル、姫乃たまちゃんの曲「やすらぎインザハウス」の作詞をしたり、細々と生き長らえてましたが。リハビリの意味でデイリーダースもやってました。そう、公開リハビリです!

プチ鹿島さん経由で紹介して貰ったオフィス北野に所属する事が決まった。

それを機に自分からエンジンをかけねば!と意識して。
ずっとやりたかったビートジャック、キッズリターンを作った。
非公式ながらライムに想いを乗っけて作れたと思う。




そろそろガキに戻る時間だ。
そうラップした事により、意識が変わったと思う。

衆議院選挙で立候補した長谷川豊候補に対しては腎不全患者のラッパーとして取るべき行動として曲を上げた。



ベーソンズとしても風を起こすべく次のアクションとして ベーソンズ x 曽我部恵一 カッコイイ音楽が聴ける日を11月7日新代田FEVERで開催。

このライブも蓋を開けるまで不安だらけだったが大盛況で終えることが出来た!

この日の内容もライブ盤として配信。



新曲のDreamerは1発で歌詞の中身を伝えられるアレンジで気に入っている。



そしてその場で曽我部さんとセッションしたみんなが笑ってるはベーソンズ史上初の合唱ソングになった!




映像データ破損でミュージックビデオがちゃんと作れなかったのは久しぶりに精神的に喰らいましたが…曲自体の魅力は伝わるかと!

ここのところは体調も安定している。
後半一気に目まぐるしさが出てきてようやく生命力が戻ってきてる気がする。
田原総一朗さんに誘われて朝生に出て。
水道橋博士に誘われて…ついにビートたけしさんにご挨拶も出来た。

マッハスピード豪速球のワンマンライブのオープニングラップをやって。
グレート義太夫さんにDJして貰ってフリースタイルダンジョンでキッズリターンを歌った。

トークとライブのイベント、片目と語れが少しづつ盛り上がりを見せている。

それでも年末は近年稀に見る暇さだし、先行きは全くもって不安定だ。
ラッパー、ダースレイダーもベーソンズもまだまだ何物でもない。まだ? そう、まだ。

それでも。
他の誰も生きていない、僕だけの人生。
その入り口にようやく立った一年だと思う。

もう終わってしまったのか?
いや、まだ始まってもいねえよ。
キッズリターン。

サクッと書いて終わろうと思ったらやたら長くなってしまった。

あと数時間で2017年が終わる。

良いお年をお迎えください!

片目のダースの叔父貴。

宇宙平和