水道橋博士の計らいで遂にビートたけしさんにお会いして来ました。

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気をつけろ!わッ毒ガスだ!

動画も上げました。





リリカル・スクールのワンマンを娘と見てから高校の同窓会に顔を出して、赤坂TBSへ。

いつも改札出てすぐなのに…何故か出口を間違えてぐるっと赤坂駅を回らなければいけなくなり、かなり時間がギリギリ。
水道橋博士とNマネジャーと合流してTBSの廊下を歩いてると…ガツン!
床に置かれた「清掃中」の看板を倒してしまった…
あまりの緊張感を見兼ねた博士が「ちょっと宇多丸さんに会ってから行くか!」と言うのでまずはTBSラジオへ。今日はタマフルの放送でもある。
タマフル前、師匠、映画ランキングとスターウォーズ 最後のジェダイのウォッチ原稿をまとめている、これまた緊張感で溢れるタイミング…

僕らが部屋に入ると師匠がおおー、どうしました?と聞くので博士が「ダースレイダーがこれから殿にご挨拶に行くんだけど、1回楽な相手とスパーリングを…」なんて始めるもんだから「おいおい!」と。
僕も「軽いの二、三発入れてもらえますか?」なんて話して緊張を解す。
博士未見のスターウォーズの探りを入れると師匠は「そんなのこれですよ!」とサムズダウン…一緒に観賞した高橋ヨシキさんの死人のような顔に話題が及ぶ。
和みましたが。
ディレクターの蓑和田君が「いやー、たけしさん、宇多丸さんのインタビューの時も現実とは思えず…緊張しました!」と帰り際に無駄に緊張感を煽る。

リリスクのワンマンで会った電撃ネットワークのギューゾーさんも「たけしさんは圧力凄いぞ!」とこれまた圧力をかけてくる。
博士に言うと「ギューゾーは襲撃してきた側なんだけどな…」と、これまた味わい深い返しも。

TBSテレビ楽屋へ到着。
既に打ち合わせに入っている、とのこと。
博士がそっと部屋を覗き込んで機会を伺い、スっと部屋に入って行く。
「殿、先日お話したラッパーを連れてきました。」
時空が歪む感覚に襲われる中、博士のあとに続くと…目の前にはワイシャツ姿のビートたけしがいた。

ビートたけし。

僕が物心ついた頃にはあらゆるメディアを支配下に収めていた。
たけし映画。劇場で観たのはソナチネから。二十歳の時にキッズリターンを観に行った。
気づけば本棚にはビートたけし、北野武名義の本が並び、物事の見方の指標に決定的な影響を与えてくれた存在。

現実に引き戻される。

「おお、あのラッパーの。まあ、座んなよ!」
まあ、座んなよと促されてたけしさんの前に座ったんですが…ふと、周りを見ると水道橋博士もアル北郷さんも〆さばアタルさんも周りのスタッフもみんな立っている…うわー、もうしくじったか?と冷や汗が…

このあと、しばらく会話。
と言うか夢の中のような時間が過ぎた。
昔たけしさんが作った政治ネタのラップのアイディアを聞かせてくれて。
僕は「かつては良しだ(吉田)とされた岸から飛び込む、倒れる幹(三木)。殺到(佐藤)する状況にあっそう?(麻生)じゃ済まないぞ、脈打つ心臓(晋三)止めないと!」というベーソンズの「かかって来いよ」の一節を返した気がする…
そのあと、凄い話を聞かされるのですが何せ夢うつつ。
打ち合わせです!とのスタッフの呼び声でハッとまた目が覚めるような感覚でたけしさんは立ち上がって去っていった。

博士に「今のは現実ですか?」と言えば「話してるってだけ驚きだよ!」と言われる。
僕は「座って良かったんですか?」と聞くと。
「あの場合は座るしかなかったね。」とギリギリセーフの返事。


時空の歪みが正常に戻る。
同じくオフィス北野のゾマホンさんとも初めまして。

打ち合わせを終えたたけしさんが戻ってくる。
TBS情報7daysの生放送前だったので、スタジオに向かうたけしさんの話を聞きながら廊下を歩く。軍団の皆さんとのやり取りはまさにあのトークだ!廊下が笑いに包まれる。
その一番後ろに僕はついて行く。

スタジオに入る。
本当に二秒前まで下ネタトークを連発しててゲラゲラ笑って、足元はカチッカチッとタップを決めてるんですよね。
で、サーっとカメラ前に行くと本番にそのまま入って行った。
カッコイイ!

ちなみに動転していた僕はアル北郷さんと初めましての挨拶をしたのがたけしさんの本番後のタイミング、〆さばアタルさんとは帰り際にやっとだった。
アルさん、アタルさんはたけしさん付きの作家としてたけしさんが話した細かいネタを全てメモしている。
時には9年前のあのネタだけどよー、といきなり振られる事もあるらしく一瞬たりとも気は抜けないが、ビートたけしの思考を間近で常に目撃出来るポジションでもある。

水道橋博士からメールが来たのは金曜日朝。

そろそろ挨拶に行ったら?と。

博士が僕のことをたけしさんに話してくれていて。
「ダースレイダーは余命5年と言ってて、もう五分の四は過ぎてるんですよ!(というギャグ)」を飛ばしたところ。

「俺とつき合ったら絶対死なねえぞ!」との返事。

痺れますよね…

昨日のあの部屋で。
僕が話したい事なんていくらでもあって、本当にいくらでもあるんですよ。そりゃ。

でも、それをぶつけるタイミングでは無い。

ああ、どんな顔して僕はビートたけしの前に座ってたんだろうか?

オフィス北野に入ったからって会えるものではないぞ!とか、会うのに5年かかりました、とか。
それこそ浅草キッドのお二人は弟子入りしてから話すのに7年かかったというのは有名な話。

正月に一年の抱負なんてやりますよね。
でも、12月16日に生放送前のビートたけしの前に座って話を聞いてるなんて思わないですよね。

だから面白い!

キッズリターン。
そろそろガキに戻る時間だ。





水道橋博士に帰り家まで送ってもらう中で思わず色々話してしまう。蛇口が開くというか。

僕はオフィス北野では水道橋博士組の末端。
楽屋で博士が周りに「弟弟子のダースレイダーをよろしく!」と言ってくれたのも嬉しかった。
新しい道を一歩、また一歩。

やる気、出ました!

宇宙平和