今年もベルリンのSTADT NACHACTに参加してきました。
帰りもカタールカフェ行ったら店員が僕のこと覚えてました。
渋谷ナイトアンバサダーのZEEBRAさんと共にナイトメイヤーサミットでディスカッション。
9日 ナイトメイヤーサミットの概要はこんな感じ
アムステルダムからスタートしたナイトメイヤーによる懇親会の4回目。
メンバー同士の近況報告、ディスカッションがメインとなった。
ベルリンクラブコミッションのLutzが司会。
進め方として各スピーカーがこれまで達成したことと今後のチャレンジを話していく。
ZEEBRAさんは去年の法改正後の動きとして、ナイトエコノミー議連アドバイサリーボードへの参加と今後のナイトメイヤー設立に向けての状況を説明。
僕はNHKのクローズアップ現代や観光庁の資料にナイトメイヤーという言葉が登場しているが、そこでの参考例がロンドンであること(ロンドンのナイトツアーはロンドン市長任命のトップダウン組織で一度もナイトメイヤーサミットには参加していない)、ナイトメイヤーという立場と行政の距離感のバランスはどの辺りが適正なのか?をディスカッションしたいと提案。
各スピーカーが立場を表明したあとはナイトメイヤー設立に向けてのディスカッショングループとジェントリフィケーションを考えるグループに分かれた。
Lutzもコメントしてましたが、ロンドンに関しては一連のナイトメイヤーサミットや類似した集まりには一切不参加なのは残念。
ロンドン五輪後、イギリスのナイトライフはクラブの40%が潰れるところまで崩壊して、アンダーグラウンドの業界メンバーは独自にナイトメイヤーサミットに来ていましたが、ロンドン市長任命のナイトツアーが就任してから交流は一切断たれている。
ただナイトツアーは就任一年目で評価は高いようだ。ロンドンではマイノリティーによるパーティーを狙い撃ちにした規制法案が先月緩和されている。サディック・カーン市長自身はかなりリベラル。ただ、それでもトップダウンの行政ベッタリの在り方には批判もある。
ベルリン・クラブ・コミッションのマークはリベラルな政治家だけでなく、保守系の政治家へのアプローチも大事で双方へのバランスを取るのが良いと発言。
保守系の政治家は基本、ビジネスの数字を信用するので彼らが分かる言語に翻訳してあげる必要があるが、そこを怠るとスムーズな運営は出来ない。
アムステルダムの市長が先日急逝していて、次の市長がナイトライフにこれまで同様の手厚い保護を与える保証はなく、どのようなトップになってもバランスが取れるよう双方に軸足を置いておくのが大事と話した。
その上でクラブシーンは基本的にリベラルなので、そのファンベースを失ってしまったら発言権そのものが無くなるので、誰がどう話すのか?が大切。
ベルリンのクラブコミッションは設立17年目。経験に基づく堅実な考え方だ。
アムステルダムとしては、市政が保守に流れそうになってもドアに片足を突っ込んで常に声を届ける努力をしなければいけない。リベラルな意見があることを表明しつづけるのが大事と言っている。
ZEEBRAさんがそもそも日本で活動するCCCCはミュージシャンの集団だが、欧州で著名なミュージシャンがナイトライフ、ナイトメイヤー的なものにどれだけコミットしているのか?特にメジャーなアーティストはどうなのか?と聞く。
これに対しては全員が、こうした案件に関わるのはアンダーグラウンドなアーティストだけ。メジャーなアーティストはファンベースを失うのを恐れて行政とコミットするのを避ける。リベラルな発信はするけど、現実路線を進めるような立場はとらないと答える。
マドリッドのホルヘからはいま、こうして集まってディスカッションしている事自体をパワーとしてクラブシーンをただ事業者、DJだけと考えずにクラバーも巻き込むべき。クラバーの数をそのまま票の数として政治家にアピールし、それを代表する声としてのナイトメイヤーを作れないか?と提案。
これに対しては僕らもその考えで、例えば清掃活動もしているがクラバーの意識を高めるのには苦慮している。PLAY COOLキャンペーンもクラブシーンの意識と声をまとめていく試み。欧州の各都市でもクラバー、若い連中に参加意識を持たせるのは難しい。
ナイトメイヤーを選挙で選ぶのはそもそもクラバーに参加意識を持たせるためにも大事な事。
ブリュッセルから来た女性はクラブシーンに影響をもって発言する顔と行政に話す顔はどうしても別になる。両方とも真実として実行するのは不可能だからそもそもどうすべきか?と尋ねた。
これに対してはチームで事に当たり、それぞれのポジションを分けて考えた上でダブルスタンダードにならないよう組織で意見をまとめていく。10対0にならない案件ばかりなので落としどころを考えるしかない。
ベルリンのLutz・・・話し合う案件が多くなってきているのでラウンドテーブルで延々議論しても進まないことが多い。思い切って担当グループに分けてプロジェクトチームごとに案件に当たるようにしている。そのうえで決定権を持つ人は各チームの声をバランスよく聴いた上で行政なりクラブシーンに対して発信する責任と能力が求められる。
この他・・・ハンブルグのライブ.コムという組織はメンバーのクラブ、ライブハウスの入場料から1ユーロをかならず徴収する。これを組織の運営費にすると共に小さいクラブなどでのギャラのかかるアーティストを呼んでイベントをする助成金に充てる。市全体として大小のイベントを考える体制。年間6万ユーロがこのチケット徴収から生まれる。
と言った話し合い。
今回はCCCCのWatusiさんと寺崎さんもベルリンに来て、僕はベーソンズのマネジャーの高澤くんも普段頑張ってくれてるので連れて行きました。
ところで行きの飛行機で遅延があり、ドーハで6時間待つことに…これは参りましたね…
ベルリンに24時間かけて到着しました。
ホテルはトルコ人街近くにあって、ケバブ屋がかなり並んでました。
有名なブランデンブルク門を観てきました。
繊維工場かなんかをリノベーションしたカッコイイ作りのクラブで2フロアでバキバキテクノがかかってて朝まで楽しみました。
Watusiさん達とモロッコ料理食べたり。
コンファレンスでZEEBRAさんが取材を受けてたんですが、その部屋の壁は1面日本の新聞が貼ってありました!
さて。
ZEEBRAさんとベルリンで色々動いて。
ドイツ限定のティンバーランドをGetしたり。
面白い体験をしたのでそれは下記の動画で!
帰りもカタールカフェ行ったら店員が僕のこと覚えてました。
眼帯は世界に通用する!
弾丸でしたが実のあるベルリン滞在でした。
宇宙平和