国連で各国首脳がスピーチ。

トランプ大統領のスピーチではアメリカは自分のことしか考えないし、他の国もみんなそうしたらどうよ? という国内支持層向けのスピーチをやった中で…北朝鮮への強烈な脅しを入れてきた。
ロケットマンよ。北朝鮮を完全に破壊するぞ…

さて、それに対してドイツのメルケル首相は明確に反対の声明を出し、あくまで外交政策による平和的解決を訴えた。

当の北朝鮮は金正恩自ら声明を出し、史上最高の超強硬的措置を慎重に検討すると返す。
相変わらずの形容詞使い。
時を同じくしてニューヨークにいる北朝鮮の外相は太平洋における水爆実験を仄めかす。

韓国は、何とこの時期に北朝鮮に対する9億円の人道支援を発表。北の崩壊を望まないと文大統領は語る。

さて、そこで我が国日本は?
まず安倍首相はかなりの時間を割いて北朝鮮を非難し米国に乗っかる形で対話はダメだ!制裁だ!と言ってのけた。
さらに河野外相は他の国も北朝鮮と断交せよ!我が国も安全保障上の責任をさらに強く負うなんて言ってしまう。

この発言を受けて各国メディアは「日本の強気の背景に出口戦略はあるのか?」と不思議に思ったようです。
そりゃそうだ。

で、じゃあ日本は本当のところどうなの?
って事になるんですが。

なんと。

帰国した25日に安倍首相は衆議院解散を確定させる見通しだと言う。

つまり9月28日から一ヶ月は議会が機能しない期間を首相自らが作り出すわけだ。

え?

じゃあこの期間に何かあったらどうするの?
あれだけ煽ってたよね、国連で?
と思いますよね。

そこから。
1)議会が機能しない間に何かあったらどこに権力が集中するのか? →現行の行政府、内閣。一時的に議院内閣制が停止してます。
これが狙いならかなり腹黒いですね。

2)この期間には絶対に何も起きないという確度の高い情報を実は得ている(けど、国民には黙っててパフォーマンス的に煽ってる)。→これはこれで今までのJアラート的な酷い話だなーと思います。

3)特に何も考えてないけど、とにかく森友加計学園問題でこれ以上国会で追及されるのが嫌なんだったら嫌なんだ!→第一次安倍内閣の時にお腹を壊してしまったのと同じく、もう耐えられないと。でも、肝心の所が何も説明されてない以上仕方ないですよね。擁護する人は「大した問題じゃない!終わり!」というスタンスですが大したことないならさっさと説明すれば良い。
で、じゃあ北朝鮮をあんなに煽って良いの?

という三つかなー。
前のブログで書いたように解散自体への評価はあんな感じですが。
国際情勢的に今の解散ってどうなんだ?と思った次第です。

さて。
北朝鮮において日本が置いていかれるんじゃないのか? カードが無いのでは?拉致問題どうする?
という声はよく聞きます。

僕は日本が実はこの問題において世界でもっとも発言力を持ち、リーダーシップを取ることは出来たと思ってます。
それは核兵器禁止を率先して訴えて2度の原爆被害、そして東日本大震災を経ての放射能による様々な被害を体験した当事者として核実験を諌めて世界の世論をリードする事により可能でした。
誰も文句言えません。
北朝鮮にもその観点から断固たる態度を取ることも出来たはずです。

じゃあ、実際はどうか?
アメリカの顔色を伺って自らそのポジションを放棄してしまいました。
なので、ここに来て日本がアメリカに追従して「そうだ!そうだ!やれ!やれ!」しか言えなくなっているのは自らの失策による、と思いますよ。


さて、隣国韓国は…北朝鮮の暴走で1番ダメージがあるのは当然として。
人道支援なんて国に行くだけじゃないか?という非難は強い。実際、市民に行き渡るとは思えません。
でも、出口戦略として対話の糸口を作り出す意図はあるのでしょう。

果たしてどうなるのか?
それでも…解散して総選挙をやるのなら。
この時期にその決断をした、ということも踏まえて現政権を評価するしかないですよね。

なんてことをデイリーダースでも。




ううむ。
宇宙平和