新しい映画レビューがアップされました。

 

こちら、『インフェルノ』

http://realsound.jp/movie/2016/11/post-3184.html

 

シリーズものの3作目・・・なので、前準備しない、予備知識ないスタンスだとやや苦戦するかもですね。しかも蘊蓄がウリの作品なので、そもそもダンテって誰?とかイタリアってどこ?って感じだと厳しいかもしれません。あの長靴の形をした国です!

 

で、これは『007~スペクター』とかでも大いに感じたことなんですが・・・

悪役がですね、こう、いろいろ仕掛けてるわけですよ。このシリーズだとそれが肝だったりするんですが、前2作は昔の作品に隠された意味、みたいな理解が出来たんですけど、今作は現在の悪役が主人公たちに謎かけみたいのを仕掛けてるわけです。

これ、準備してる時の悪役さんを想像しちゃうとだいぶ可愛いというか・・・

「これに気づいたらびっくりするだろうなあ」とか「ムフフ、早くここに隠れてるの見つけてくれないかな」とか。

これ、結構可愛いですよね・・・『スペクター』のクライマックスなんて、それ想像しちゃうともうなんかニンマリしちゃうというか・・・かっこつけてる作品だと余計に。

なんてことを思いましたね。これ、本文には書いてないですけど。

 

ダンテといえば永井豪が新曲を漫画にしてたり、そのままの魔王ダンテという漫画がありましたね。

そのあたりの永井キャラが総出演のバイオレンス・ジャック、読み返したい気分ですね。

 

さて。ずっとはまってたハウス・オブ・カードが大統領選を挟んでシーズン4まで終わりました。なんかケビン・スペイシーが出てくる猫の映画?の予告編をちらっと観たんですが・・・

どうしてもフランク・アンダーウッドにしか見えなくて困ります。

これは、キーファー・サザーランドももはや「24」のあいつ以外に見えないのと同じ病かもしれません。

 

最近、『ザ・ギフト』という映画も観ました。

まあ、予備知識なしのスタンスを推奨してるんですが、ちょっとだけ。

 

これは久しぶりに地元に戻ったら、高校時代の同級生と名乗る男が話しかけてきて。

でも、ほぼ記憶にないんですが家に来たりするようになり・・・時を同じくして周りで奇妙なことが起こり始める・・・というヤツです。

 

怖い隣人系の傑作スリラーとしては今年は「クリーピー~偽りの隣人」がずば抜けて素敵でしたね。

で、まあちょっと似てるとこもあって。クリーピーに出てくる主人公夫婦の旦那、こいつが実は狂ってる!という見立てもあるんですが。

それはさておき、『ザ・ギフト』の監督自身が演じる同級生。

主人公夫婦に再会のお祝いとして渡すのが「地獄の黙示録」のDVDで。

「ワルキューレの騎行でヘリが飛ぶ場面のヘリの音がステレコですごいんだよ!こう、キュルキュルキュルって・・・」と本気の目で語るわけです。

で、この人の職業がまた・・・まあ、そういう人が出てくる映画とだけ言っておきます!

 

ただスリラーってのは怖い、というか怖がらせるための演出が為されるもんなんですが。

音の大小の演出がですね。音がでかいとそりゃビックリしますよね。

でも、それって怖がらせてるのか?って気にもなります。

映画冒頭でカットが変わると・・・

「ビリビリビリ!」って大音量で鳴るもんだから・・・

思わず「うわ!」って言っちゃったんですけど。

引っ越し用のダンボールを開ける音なんですよ。

それでびっくりさせてもなー。びっくりしたけど。

 

昔、『ボーン・コレクター』というスリラーがありまして。

デンゼル・ワシントンが全身麻痺の元刑事?だかで、主人公の女性(今調べたらアンジェリーナ・ジョリーだった!忘れてたのが勿体ない気もします。)が猟奇殺人事件の犯人を追って奔走しつつ、デンゼル・ワシントンにご意見を伺いに行く、という羊たちの沈黙のレクター博士みたいな話なんですが。

これは観なくても多分大丈夫な作品なんですが、僕は劇場で観ていて。

一番「ウワッ!」って声をあげたのが。

 

犯人だか犠牲者がいる場所に特殊部隊が踏み込む際の、ドアを蹴破る音のデカさだったんですよね。

本当に音が大きくて、思わずうわっ!って言っちゃったんですけど。

あとで思い返して、怖かったというかびっくりしたのがそこという・・・それ、スリラーなのか?って気もしますよね。

一応、うわっと言ってしまったのでびっくりはしたんですけど。

 

ということで。

『インフェルノ』と『ザ・ギフト』のお話でした。