まず、アリキックとユルユル~に2013年映画振り返りをポッドキャストあげました。



前回の記事で、もうちょい個人的に振り返ってますが・・・

そういえば。
ベルリン・ファイルのスパッとした切れ味だったり。
10人の泥棒たち、の娯楽性の高さだったり。
モンスターズ・ユニバーシティは娘と10回くらい観てたり。
まだまだ色々ありますね。

で、今日は新宿シネマカリテでハンナ・アーレントを観賞。



マルガレット・フォン・トロッタ監督。

1960年に南米でモサドによって捕まった、ナチスSSにしてユダヤ人担当のアイヒマン。
強制収容所にユダヤ人を移送し続けた、20世紀最大の犯罪者と言われる彼の裁判。
その裁判を傍聴し、レポート記事を書くことになる哲学者ハンナ・アーレント。
その裁判に登場したアイヒマンは、悪の権化のような存在ではなく・・・ただの小役人だった。そんな人物がいかにして世紀の犯罪に加担することになるのか?
彼女がたどり着いた、悪の凡庸さと名付けた考察とその反響。
誹謗中傷の嵐にさらされる過程も興味深かったです。
非常に強烈な映画で、とくにクライマックスのスピーチの迫力は凄いものがありました。
と同時に、チャーミングな女性としてのハンナ・アーレントの描写も巧みです。

僕は当然戦争を知らないのですが。
戦争が暴き出した「人間」への考察。
それは311以降の日本で起きている様々な事象への向き合い方にも通じていくと思います。勿論、オウム事件のとき、911のとき・・・考えるべき契機はいままでも多くあったと思います。
理解する、それは許すこととは違う。
理解しなければいけない。その強い意志と思考。
まだまだやること沢山あるな~と感じた次第です。

VIDEONEWS.COMでもNコメで取り上げてます。
観るべきポイントが整理出来ます。




まだまだ知らないことが多いのを痛感しますが。
同時に、それは今後知ることの喜びや驚きが待っているとポジティヴにも捉えられますね。
知らないということを知る。
そう言えば、ソクラテスの言葉はずっと前に習っていたはずでした。

最近80年代のハウスミュージックを初体験しているんですが。
これも中学時代に知らない音楽の山を探検した喜びをいまも味わえて大変楽しい。
なんせ知らない曲ばかりです。超王道から始まっての旅は素敵です。
ラリー・ハードやフランキー・ナックルズからスタートして・・・
思うのは、80年代のハウスミュージックにはヒップホップのオールドスクールと同質の野蛮さがたっぷりだということ。
ドラムマシンとベースラインから匂い立つ荒々しさには堪らないものがありますね!

まだまだ知らないことが多くて。
その分、これからも新しい体験がたくさんあるだろうと想像するとワクワクです。
喜怒哀楽、これからですね。