マキュウFOR EVER!

MAKI THE MAGICさんが他界された。

僕が初めて日本語ラップのアルバムの歌詞を全部書き起こそう!と思ったのが
MAKI&TAIKI EP ON THE 1+2でした。

聴いて見てラップって出来そう~書き起こしてやってみて・・・あれ?
なんだこれ・・・難しいぞ!
から深みにはまっていって気付けばこんな時間。

YOUさんのFREEだったりPAGERの病む街だったり。
ビートメイカーとしてのクラシックは数知れず。
でも。なんじゃい。そして第三の忍者現るで・・・
本当にこの人はなんなんだろう?とブットビました。
なんといってもカッケー!

その頃は日本語ラップシーンに憧れるヘッズの一人だったわけですが。
例えば渋谷レコ村の住人たち、BLAST編集部の人たちやライムスターとの間のキャッキャッ感と言いますか。なんだかすごく楽しそうなムード。
あれを象徴する存在がマキさんだった気もします。

土曜日の実験室とか夜の狩人とかザビエルとかその産物だと思って聴いてました。

RAMBLE FISHというMIXTAPEもその頃出たと思います。
R&BやSWEETなSOUL MUSICをキザに聴かせる、男の在り方。
渋谷のSTUSSYで放送してたラジオでもそんな選曲をしてたと思います。

美学の人。
そして根底はPUNK。

大阪で韻踏のイベントENTERでマキさんと会ったとき。
マキさんはそれ程酔ってなくて、その倍くらい泥酔したDJ URATAが突然。
「マキさん、ダースレイダーはPUNK好きなんですよ!お互いPUNK話炸裂させてくださいよ!」と文字通り絡んできた・・・

僕は浅く広くなのでPUNKもそれなりに聴いてはいるけど。
間違っても・・・マキさん相手に「PUNK好き」を語ってはいけない。
調子に乗るURATAは「ダースレイダーがどれくらい知ってるかチェックしましょうよ!こいつを暴いてやりましょうよ!」と・・・思い出してもあれは最悪だったな・・・
隣にいたSATUSSYがウラちゃんひどすぎるなと翌日も言ってました。

でもマキさんはニコニコしながら。
「CRASSのアルバムを聴けばいい。俺が言いたいのはそれだけだね」
それだけだね、と言いながら。
「ダムドのキャプテン・センシブルは知ってる?あいつのさ~」
と話は続いたわけだが。

家帰ったらCRASSのPENIS ENVYはちゃんと持ってました。


「それよりさ~。お前はライムスターだと佐々木派なの?坂間派なの?え、もしかして山本派?」といたずらっぽく聞いてきたり。
「お前、酒あんま飲めないならさ。新幹線とかで話そうよ。どっか行くのもいいもんだぜ」と旅の誘いをされたり。
「お前、食い物屋とか気軽に美味いって言うだろ?ダメだよ、本当に美味い店行かないと!」と恐縮させられたり。



去年の蝕ではやっとマキュウにライブ出演もしてもらえた。

MEZAKIさんが撮影していたライブ映像。



画期的なドモンの止め方からのツボイさんの「フリー」スタイル、そしてマキさんのシメ。最高じゃないですか!

会場にいた人なら体感出来たと思うけど。
SWEETで優しく激しいカオス。でも曲のマキさんの語りはいちいち粋でした。
ちなみにCQさん、リハではIPHONEで歌詞読んでたんですけど、本番は紙でした!

その後、東京大学の駒場祭でのライブで。
まさか自分が通ってた校舎でマキュウ観るとはな~と感慨深かったですね。

僕がMCをしていた渋谷O-EASTでのライブイベントで。
マキュウがライブ。ツボイさんが一人で出て行って準備をしている。
途中からCDJを抱えて吠えたり、ブースの上に登って
「俺に何をやらせたいんだー!」と叫んだりと大変なことになってきていた。

袖にいたCQさんは例の顔で「どうする?帰っちゃおうか?」と言って。
マキさんは満面の笑みで「これだよ~。これが見せたいんだよ俺は。もう少し観てようぜ、面白いから!」と・・・かなりの長時間ツボイさんのワンマンを観賞してました。

これまた粋だな、と思いましたね。

脳内出血と伺いました。
僕はまた実感してしまいましたが、自分は運が良かっただけ。
たまたま生きてます。

だからとりあえず好きなことやって、面白く生きていきたいですね。
マキさん。

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