セデック・バレを鑑賞。
現在、今年で観た映画の中で一番凄かったです・・・
凄い!
4時間半があっという間でした。
手塚治虫の後期漫画を一気読みしてるような。次から次に襲い掛かってくる凄い映像と凄い物語、凄いドラマに時間が過ぎるのも忘れてしまう。
そんな一本。



昨日が吉祥寺バウスのメンズデーだったこともあり、朝から行って来ました。
前情報はなるべく入れないで行くのがいいですが。
歴史的背景としては、僕も全く知らなかった事件があります。
日清戦争後の下関条約で日本に台湾が割譲(もうね、これ普通に帝国主義的植民地支配だと僕は思ってますよ。)され、日本軍が台湾を支配しに行くところから物語は始まる。

その35年後、日本統治下で原住民セデック族を中心とした抗日暴動が起り、原住民の集落(社)を束ねる中枢的な役割を果たしている霧社という町で開催されていた運動会に、原住民が襲撃をかける。
結果、日本人が130余人殺されるという事件があった。
これが霧社事件です。


この霧社事件に至る経緯と、その後のドロ沼の日本軍と原住民の戦いを描いているのがセデック・バレです。セデック・バレとは原住民の言葉で真の男、という意味ですが。これも映画の中で様々な色合いを持って語られます。
主人公はセデック族の頭目、モウナ・ルダオ。

キャストにほぼ現地の素人を起用し、主人公の物凄い面構えのリン・チンタイも教会の牧師で、映画初出演というのも驚き。日本人の安藤政信が現地に理解ある警官の役で出ていたり、ビビアン・スーが出ていたりと脇をしっかりと固めている。

怒涛のアクション、特に原住民の風習である出草、首狩りシーンが多発します。
ひたすら山を駆け巡るセデック族の俊敏さ、文明化を受け入れ、日本名、花岡一郎、花岡二郎(別に兄弟ではないところもポイント)をもらって勉強に励むセデック族の若者の悲哀、圧倒的に格好良すぎるダンスシーン、ブルーズに溢れる歌。原住民を蕃族と呼び、見下す日本軍。差別意識むき出しの日本人と彼らを人間と認めて対等に付き合おうとする日本人。
太陽と虹。物凄い大自然。

こうしたドラマが交差し一大スペクタクルになっています。

リンカーンやDJANGOでアメリカの奴隷制度に関する名作が今年は多い。
日本人としては、日本の戦争における統治がどのような影響を現地に与えていたのか。
考えるきっかけになると思う。
この映画の凄いところは、セデック族を善、日本軍を悪、という単純な二項対立にはしていないところだと思います。それぞれの人間を描き、苦渋を描き、体制を描き、部族の掟を描き、衝突を描いています。
 もちろん、個人的には「戦争」という行為がもたらす、どうしようもなく反吐が出るような嫌な気持ちは存分に味わいました。そして、これはいまもアフリカやアフガニスタン、イラク、旧ユーゴ、イスラエル、シリア・・・世界中で全く解決されていない問題でもあります。

あ・・・結構長文になってる。
でも!中身はもう、こんなもんじゃないので!

劇場じゃないと迫力を十分に楽しめない可能性大なので。
ぜひ公開中に!

さて、そんな映画を鑑賞してから。

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WOOFINでDJ IZOHと対談してきました!

今年DMC JAPANが復活するので。DMCとはなんぞや??
という内容で、かなり濃い話をしてきました。高木君相手に。

ってことで!

7月6日のDMC関東予選!渋谷EGGMAN!

8月3日のDMC JAPAN FINAL!渋谷WOMB!

僕もMCで参加!
DARTHREIDERがMCする大会・・・の略でもあることを証明します。

凄腕のDJ達のエントリーを期待しています。
かましてくれ!

一年発表出来なかった鬱憤をターンテーブルの上に思いっきり吐き出してください。

現在、世界チャンプを擁するのがここ日本。
その日本のDJのレベルを見せてやろうじゃないの!

楽しみです。
詳細も追って。


そういえば、そんなIZOHがBLOGで推薦してるENTER THE FANTASYもよろしくね!


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あと少しでドロンします!