土曜日、11月6日、蝕。
ちょうどアルバム「狼~ガレージ男の挽歌」発売からちょうど一ヶ月。
いつもだったら、アルバム出した後、プロモーションも兼ねてあちこちでライブをして。
少しでも多くの人に聴いてもらえるように顔を出していくんだけど。
いまは身体的にそれは出来なかった。
でも。
アルバムをリリースするMCの最低条件、それがライブだと俺は思ってる。
デモ音源を聴く際にも、録音技術よりもライブをどれだけこなしてるかが最初の判断材料だ。
だから。
リリースしたけじめとして。
ライブは絶対条件であり、ライブで見せて初めて完成する曲もあるとさえ思っている。
どれだけの人がアルバムを聴いてくれてるかわからないけど。
少なくとも一ヶ月あれば・・・俺に興味を持ってくれてる人ならアルバムを聴いていてくれるだろう。
そう期待していた。
病気で倒れたときもコメントをたくさんいただいた。
そういう気持ちへの一つの回答としてアルバムを発表したつもりだし、少しでもそれが届いてくれてれば嬉しい。
ライブ・・・というのはそうした気持ちを完成させる行為でもある。
もちろん、東京以外にも見せに行かなければ、完成させに行かなければならないのだが。
自分の身体とも相談しながら。
とりあえずの第一歩にして、最初のゴールが。
11月6日の蝕でのライブだったわけだ。
細かい中身はまた写真でも揃ったときに書きたいと思う。
セットリスト
1;INTORDUCTION
2;HOLD US BACK
3;CHECK THE METHOD feat.弗猫建物
4;空想科学 feat茂千代/RL2
5;HOW WE RIDE feat BAMBOO
6;高井戸HOW HIGH featSTEELOW/AKLO/L-VOKAL
7;VIDEO LOVE LOVE featサイプレス上野
8;男たちの挽歌 feat INDARA/CUTE/METEOR
9;陰暴論 feat.HIBIKILLA/BAMBOO
10;真夜中の太陽 featPOCKY/BAMBOO
11;MC
12;ちっとちゃん featBAMBOO
13;HIPHOP hiphop
途中から陰謀渦巻く展開になったが(観てた人は分かるよね)
とにかく。
この手にラップを取り戻したぜ!
あのライブを駆け抜けたことによって。
ラップは再び、俺のものになった。ずれていたヴィジョンが一致した。
俺の脳から発するライムと、俺の体の動きと、実際に表現されているパフォーマンスが。
ようやく一つの絵になった。
そんな気がしたんだ。
終わった後。
火照ってるかと思った体が・・・冷え切っていた。
身体の熱量、エネルギーを全部放出したかのようだ。
でも、とにかく。
達成感を得られた。この種の達成感は・・・
退院後、いろいろなハードルを設けてきた中でも相当な手ごたえだった。
協力してくれたみんな、ありがとう!
観に来てくれたみんな、ありがとう!
これは、今度書く記事でも言おうと思ってたことだが。
ライブという表現は・・・たとえば映像や録音などで、後でも「記録」として追認出来る。
ウッドストックでもフィルモアでの数々のライブでも、同時代に生きていなかった俺はそうやって追認し、想像してきた。
それと同時に分かるのは。
ライブという表現を「体感」出来るのは。
どれだけ技術が進化しようと。
やはり、目の前で行われているライブを、眼で、耳で、身体で・・・味わうしかないのだ。
表現には様々な要素が含まれるが、「瞬間」「時間」の表現は。
録音物で記録することが出来ても。
体感するのは、まさにその時だけなのだ。
だから。
一緒に体感してくれたみんなに感謝します!
このタイミングでの、この内容のライブは。
一生に一度だけです。絶対に。
二度と出来ない。
だから少しでも多くの人に楽しんでもらえるように告知し、そしてアルバム発売からも時間を作った。
この一ヶ月がライブで終わったことにより。
俺は次のステップに進める。
その一歩を踏み込んだ瞬間を、一緒に体験してくれたみんなが居てくれたことが幸せだね!
後ろで大暴れしてたオショウにもビガッ!これがDARTHREIDER&DJ OSHOWスタイルだぜ!
ライブ後は、実は結構な抜け殻で。それでも楽しいパーティーは6時過ぎまで続いてしまった。
翌日、インドカレーを食べたいというKENSAWさんと茂千代を福と一緒に渋谷のカンティプールに連れて行き、カレーを食べ。品川へと向かっていくのを見送りながら、ようやく終わったと思えた。
RAU DEF、KGE&DJ HIMUKI、DJ KANにも最大級の感謝!
おかげで良いパーティーになったよ。
日曜と今日はかなり休んだ。
そして、この映画を鑑賞。
- スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD]/リバー・フェニックス,ウィル・ウィートン
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折に触れて観てるんだけど。
人間が成長するのに必要なもの、それはほんのちょっとした冒険だったり、時間だったり。
どう過ごすかが大事であり、それは俺が今回身を持って味わったことでもある。
ラップが、音楽が、STAND BY MEしてくれてれば・・・線路を歩いていける。
リチャード・ドレファスはAMERICAN GRAFFITHIでの役を考えても、あの話の少年時代のように読み取れたりもする。
キーファー・サザーランドはジャック・バウアーよりエースの方がイケてる。
そして、アメリカにおけるラジオと音楽の重要性も・・・いろんな要素がある映画だね。
近所のスーパ-でL-VOKALとばったり。高井戸HOW HIGH。
そして、明日はまたスタジオへ行く。
新しいステージの俺は、やはりまだガンガンライブ活動は出来ないが、すこしづつやっていく。
そして、脳を駆け巡った体験や思考をすこしづつ、表現していこうと思う。
よろしくお願いします!