キリコ2部作のその2。


この曲は元々、JAZZY HIPHOP IS DEADを最後まで聴いた人だけが聴けるボーナスとして、一人でラップするつもりだった。トラックはそれこそ「JAZZ」を思いっきり使用したHIPHOPトラックだったから。

レコーディングでキリコに話して、トラックを聴かせたところ・・・えらく気に入ってしまい。

「絶対これにも入りたい!」とお願いされたので、じゃあよろしく!と。


で、キリコが先に録音までしてしまった。テーマはMCへの言及だった。


オレもずっと思っていたことがあって。MCというものについて・・・

実体験で語りたいコトがあった。;


ライムを聴けば分かることだが。

オレはマイクの神、RAKIMのライブパフォーマンスについて歌っている。

このライブは当時話題にもなったし、BLASTでも随分取りざたされた。

なんてゆうか・・・日本のHIPHOPにつきつけられた一つの挑戦状だとオレは思ったんだ。


あの日は、オレと真田人とオショウ、マイカデリック3人で横浜までRAKIMを観に行った。

フロントアクトが走馬党で・・・HOUSE OF PAINのJUMPAROUNDの2枚使いで言葉の科学をやってて。

メチャクチャ盛り上げてた。すげー格好よかったんだ。


そして・・・その後、御大の登場!マイクの神、RAKIMが・・・

ERIC B&RAKIM時代の曲でスタートした。レコードと一緒・・・そう、一緒過ぎたんだけど。

スキルだと思って観てた。最初クラシックのオンパレードでまずはワッショイ。


ところが・・・何曲かやってMCを始めると・・・RAKIM、完全におっさん声だった。

え?しゃべるときはこんなで・・・ラップすると若いころと一緒なの?ちょっと不思議に思ったが。


次に・・・発売仕立てのニュー・アルガム、THE 18THLETTERから・・・GUESS WHOS BACKかなんかをやったら・・・おっさん声のままだった。

この時点でオレはハッと気づいた。こりゃ口パクだぞ・・・周りもライブが進むにつれざわついている。

一見ラップしてるように見えた神様が・・・口パクしてる。

このショックはかなり大きく・・・ちょっと立ちすくんだのを覚えてる。


DJの上にターンテーブルセットをうつすカメラが設置されてた。

DJは・・・レコードの載ってないターンテーブルを擦りながら・・・フェーダーを切ってた。

スクラッチも当てぶりだ・・・


ちょっと混乱した。そして同時に走馬党のライブも思い出された。

近くに居た某有名MCに「どうなんですか?これ!」と話しかけた。同調を期待してたはずだ。

でも・・・「オレはRAKIMが日本に来てくれて、目の前にいるだけで幸せなんだよ」とその人は言った。


違う・・・オレだってRAKIMのラップは大好きだ。だけど、これは違う。

強くそう思った。盛り上がってる前列の客を見る目にも空しさが生じた。


ライブを終えてビールを飲んでた山田マンに話した。山田マンは「オレたちがちゃんとやるしかないんだよ。日本のHIPHOPは日本でちゃんと育てないといけないと思うよ。他人に頼っちゃダメなんだ。」と言っていた。

その通りだと思った。


この日が、

オレにとっての・・・日本語ラップ改正開始だ。

ちなみに・・・これは日本語ラップだけ聴け!とかそういう短絡的な話じゃないし、そういう姿勢を正当化するものでもない。広く世界のHIPHOP地図に日本をエントリーさせること。ナメたライブをやらさせないこと。

課題は山積みだったし、今でもそうだと思う。


ライムで言いたいことはちゃんと言っている。音と共に聴いて欲しい。



メイン奏者はMCだ feat.キリコ

歌詞;DARTHREIDER/キリコ


JAZZを称える×3 JAZZを愛しているが故
JAZZ
を称える×3 メイン奏者はMC


重要なのはHIPHOPの基礎体力 知識とスキルの裏づけ
もういい加減気づいてよ 雰囲気を作ることなんてイージーさ
また何処かで生まれる ラップ界のヌジャベス
浮かれているお前 ダメレコか術の穴でやりなおせ
そこで初めてMCになれるんだ 基本を教えてやるからさ
HIPHOP
を聴かないラッパーがリリックを書く? 当然頭は振れ
る訳ねぇよ
行動力と作品で示してきたMC’s 説得力が違いすぎる
お前等のミュージックはただのファンタジー ダメレコJAZZYHIPHOP
再生カンパニー

RAP
を称える×3 RAPを愛しているが故
RAP
を称える×3 メイン奏者はMC


MCなら間違いは許されない かつてそうRHYMEした男がいた

いわずと知れたマイクの神さ RAKIM ALLAH 今じゃマイクの恥さ

神様ならなぜ気付かないの? そのマイク、スイッチ入ってないぞ

身振り手振りで手話のラップか? 口パク野郎にはSHUREも泣くさ

DJ 何してんの? ターンテーブルにレコードが乗っかってねーぞ

激しいスクラッチしてる振り 隙を見て押してたDATのスイッチ

Guess whos back? 戻ってきたのは 伝説の皮をかぶった偽者だ!

あの日 ニューヨークに幻想を返した 俺にとっての日本語ラップ改正開始だ!



ちなみに・・・

いまでもRAKIMの残した数々のマスターピース、クラシックは大好きだし、マジで格好よいと思う。

いまだに聴けば身震いするぜ。それは・・・あの日のパフォーマンスとは関係ない。

ただ、それ以後。無条件に彼を神とあがめ、凄い!と手放しで認める姿勢は取れない。RAKIMに限らず、誰でもだ。

良いパフォーマンスをすればそれはそれで良いんだろうけど・・・

first of all no mistakes allowed

MCとして、群集をロックしたいならば・・・第一に、間違いは一切許されない

そうライムした男なだけに。

オレが自分のHIPHOPをやらないとダメだ!と強く感じさせてくれたことに感謝。

むやみにありがたがるな。自分の耳と感性で判断しろ。その耳と感性を磨き続けろ。

そういうテーマだね。


DARTHREIDER
「enter the GARAGE」 directed by EMIJA

DARTHREIDER enter the garage from Emija on Vimeo .



「enter the GARAGE vol.1」

2009年6月17日 1500円(税込み)



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DARTHREIDER new album 

「enter the GARAGE vol.1」

6.17発売!!!

1500円(DMRCD-O52)


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amebreak!ありがとー。結構あれこれしゃべってます。


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アルバム聴いてね!よろしく!


今日は蒸し暑かった。

昼間、渋谷から青山まで歩いたんだけど・・・それだけで汗ぐっしょり・・・

で、途中で。念願の。


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青山カレー倶楽部へ!

月~木の昼しか開いてないから中々行けなかった。


野菜カレーをば。

言うならば家庭のカレーの味を相当にレベルアップさせた感じだな。特別なことは何もないんだけど・・・

なんだか凄く美味しい。近所に欲しいカレー屋って感じだ。

量はかなり多くて満足です。


で、打ち合わせにつぐ打ち合わせを経て。

KEN THE 390のシングルも無事録音完了。お疲れ様!


さっきまで、明日COMA-CHIの後ろで大忙しのDJ 49と一緒に高円寺で桃太郎寿司食って、いま帰宅。


今日はこれを3週!



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WU-TANG CLAN、CHAMBER MUSIC!!


これは何かというと・・・THE REVELATIONSというバンドのサウンドにWU-TANGメンバーやKOOL G.RAP、MOP、HAVOCやSADAT Xなんかがライムを載せた一枚なのである!


最近のAFRO SAMURAIシリーズでも尖りを戻してきてるRZAがProduceで・・・それこそ燃えろ!ウータンに近い感触がある。バンドらしからぬサウンドとも言えるけど、匂い立つあのWU色は8 DIAGRAMSより全然濃厚だ。

METHODMANが不在なのがさびしいが・・・これぞWU!な世界。


ということで今日は3週させちゃいました。


そして!

SCHOOL OF RAPと称するスペシャのBLACKFILEの新コーナーでもWU-TANGについて語り散らしてます!1時間40分くらい語って・・・5分に・・・WU!


あと、これも2週。



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JADAKISS。

んもう、格好ええの!ええよええよ!おら!

吐き捨てるようなライミングが最高であります。ソウルフルでもある。


さあ。

明日もやらねば!

夜はPLUGです。その前にCOMA-CHI楽しみだな~


お返事コーナー


spy009 >>ありがとう!是非楽しんでください!

ИΛО-КЭY >>祈りありがとう。頑張るよ!

Soulbrothers#1 >>そういう姿勢のリスナーがたくさんいればなんの問題もないと思います。売れなければ枠を作る意味も無いし・・・そして、アーティストには罪はないと思います。


saviorr >>一人一人がそう思ってやってて。それがナガレを作っていくのが理想だと思うね!


Asc@ >>是非曲としても味わってくださいね!


蝦夷>>よろしく!