ストーンズが(オリジナル曲で固めたスタジオアルバムとしては)18年ぶりの新譜、『ハックニー・ダイアモンズ』を今月20日にリリースした。
未だ購入してないが ー というのも初回限定なんちゃらでもない限り、こいつ逃げないし ー 各所にフルで上がっているので全曲聴いてみた。
曲順は
1、Angry
2、Get Close(p:エルトン・ジョン卿)
3、Depending on You
4、Bite my Head off(b:マッカートニー卿)
5、Whole Wide World
6、Dreamy Skies
ここまでがA面。
聴いた方が良い曲を、A面B面それぞれ3曲づつ上げますぜ。今日はA面。
アルバムはAngryから始まるので上記流れになるが、次の3曲なら俺のセンスで並び替え。4→2→5の順にしました。
◆Bite My Head off
「ほぉ、ポール・マッカートニーもパンクをやるのか」。聴いて直ちにそう思いましたね。パンクつーか、すっげピストルズぽくね?
ジョニー・ロットンみたいなミックの歌唱。ボーカルがロットンでバックがもっとターヘーなら、ピストルズの新曲と言われても不思議じゃない。
しっかしこのベースてばポールよね。一聴して、たちまちそれと分かります。マッカートニー卿のベースプレイは、斯くなるストレートなロックンロールにこそ合う。
次はGet Close。
This is〝2曲目〝。今日はBite My Head ー を頭に持ってきたけど、AngryのようなアップテンポのC調ソングがオープニングなら、なおいっそう。
キースの黒いリフがイカす、これぞストーンズっちゃストーンズ。サー・エルトンはどこ行った。
今日のラストは5曲目の、
◆Whole Wide World ※ ギターソロは明らかにロニー✌️
マイナーからメジャーに転じる、これもまたぞろストーンズ。
〈拙訳〉
かつて歩き回ってたストリート
割れたガラスでいっぱいだった
見るとこ全て、過去の思い出でいっぱい
汚いフルハムのフラットはセックスとガソリンの臭い
実際俺は、さてどこで寝たらいいのか分からなかった
世界中が君の敵
君はひとり雨の中に立ち尽くし
友人たちは君を失望させ、君を軽蔑した
世界中が敵なのだ
それこそが、君にとって走り始める理由
もはやパーティは終わったのだ
でも、ただそこからのみ、全ては始まった
ーーー
これってまさに坂口安吾の『堕落論』であり、何より氏が言うところの
「文学のふるさと」
よね。一見マイナー(デッドエンド)こそメジャー(ハッピーエンド)の基であると言う。。。
〈B面に続く〉