◆ロバート・E・ハワード「墓からの悪魔」※上掲所収
◆エドワード・M・アーダラック「復讐の赤い斧」
◆ロバート・R・マキャモン「奴らは渇いている」
◆ジョージ・R・R・マーティン「フィーヴァー・ドリーム」
◆ジョン・スティークレー「ヴァンパイア・バスターズ」
◆映画なら「フロム・ダスク・ティル・ドーン」
これらを〝ウィアード・ウエスト〝といいます。
1932年に創刊されたパルプマガジン『ウィアード・テイルズ』はラヴクラフト、「サイコ」のロバート・ブロック、ブラッドベリ、「英雄コナン」のロバート・E・ハワードらを掲載し一世を風靡した。日本でいえば江戸川乱歩や横溝正史の『新青年』に当たりましょうか。
怪奇小説、幻想小説専門誌。これに引っ掛けて、特に西部モノを〝ウィアード・ウエスト〝というそうな。
西部劇に出てくる乾いた土地。樹々森林などほとんどなく、風の音、砂が舞う。
そこに吸血鬼が現るる。
ジョン・フォード監督の映画にせよ「シェーン」にせよ、そこはかとなく血の匂い。無法者が跋扈する暴力地帯だから当然なのだが、吸血鬼とのコラボは存外落とし穴であった。
これがよく合う。
コーマック・マッカーシーの小説も「フロムダスク〜」も、舞台は米墨国境地帯。自分は行った事もないのに、ものすごく郷愁を覚える。
今夜はあのあたりを思わせる、そんな曲尽くし。全く怪奇じゃないけれど。
◆ロッド・スチュワート ー Broken Arrow
曲はもちろんロビー・ロバートソン。なのでウエストなわけ。
では御本尊。馬鹿にされ、石を投げつけられながらも辻説法を続ける宣教師の話。
◆Soapbox Preacher
※コーラスはニールヤング。
ジョージ・R・R・マーティンの「フィーヴァードリーム」は、ミシシッピ川を行き来する船、良い吸血鬼と悪い吸血鬼の戦い。
この内容は、ほとんどニール・ヤングのPowder Finger。
若くして死んでゆく
Baby、君が恋しいよ
*
以上、西部的に。