真夜中なので・・・ | Roll of The Dice ー スパイスのブログ ー

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稀に・・・となるかも、ですが、音楽や演劇、書籍について書きたく思ひます。

真夜中と言えば、故・松原みきさん。

 

 

宝塚とビートルズ、そしてGFの思い出を、さきほど。↓


 

なれば『追憶』。ちきしょう、負けるもんか。

 

 

どうやら俺は気が狂ってしまったらしい。って、まるでいつもはマトモみたいじゃないスか♪

きっと我が阪神タイガースが悪いのだ。開幕からずっと梅雨状態、あなた、負けますか負けませんか。そろそろ決めませんか。

ファンやOB、評論家諸氏はいろいろ言いはるが・・・打線は鳥ちゃんにドメさんと糸井、中谷くらいは固定しようぜぃ。
*怪我が治ったら、上本君もな。← 大学の後輩には「ちゃん」「君」がもれなく付きます

(関西財界を含め)周囲がギャアギャア言いすぎるのかな。スマン。でも信玄公は言いはった。

「動かざること 山の如し」

 

それが”侵略すること 火の如し”にも繋がるかと。育てながら勝ついうのは分んねんけど、ここは風林火山で、ひとつ。

 

話が逸れた。

 

目下枕頭の書は、

・時間の種(ジョン・ウインダム 創元推理文庫)

・ある流刑地の話(フランツ・カフカ 角川文庫クラシックス)

・ジーキル博士とハイド氏(スティーヴンスン 岩波文庫)

・ウは宇宙船のウ(レイ・ブラッドベリ 創元推理文庫)

・血の季節(小泉喜美子 宝島社文庫)

 

などなど。寝床を圧迫し、どんこんならんとですたい。

SFにカフカ(彼はジャンルありません)、恐怖小説など様々だが、結局薬局、スティーヴン・キングに戻りつつある傾向の しず心なく花の散るらむ。

キングとの出会いは70年代の終わりか80年代に入ってからか。けっこう古い。最初は『呪われた町』? メイン州の田舎町にバーロー&ストレイカーズという家具商が越してきて、

 

 

町じゅうが吸血鬼にやられるといふ、血わき肉おどる名作中の名作だったか。

*これを日本に置き換えてみたのが小野不由美『屍鬼』だが、足元にも及ばない。冗長だし設定が破綻している。

 
ウォレス・スティーヴンズの詩、『アイスクリームの皇帝』を引用したのは”呪われた町”じゃなかったか知らん。
 
太い葉巻の巻き手を呼んでこい
たくましい男を、そして彼に台所のカップに入った
好色な凝乳を泡立てるよう言いつけろ
娘たちにはふだんのドレスで
ぶらぶらさせておいていい、男の子たちに
花束を先月の新聞で包んで持ってこさせろ。
<ある>を<ようだ>のフィナーレにすることだ
唯一の皇帝は アイスクリームの皇帝だ
 
ガラスの把手が三つ欠けている樅の戸棚から、
彼女がかつて孔雀鳩の刺繍をした
あの布を持ってこい、それをひろげて
彼女の顔を隠すのだ もし彼女のかさかさの
足が突き出しても、かれらがやってきて
彼女がどんなに冷たいか教えてくれる、彼女の沈黙も
ランプにちゃんと光を当てさせてやれ
唯一の皇帝は アイスクリームの皇帝だ

 

これは死を描いたもの。

爾後、先住民の呪われた墓地にまず事故死した飼い猫、ついで幼い息子を埋めたら・・・の『ペット・セマタリー』は最恐。新約聖書のラザロの逸話をアレした作品で自分は完全にハマった。

”ペット~”で覚えているのは、こんな言葉。

 

「人間の頭には、どんな思想でも宿る。そして人は、それをだいじに育てる」

 

ナチや大日本帝国を例示するまでもなく、いま盛んな差別・排外主義者にファシスト。そう、あなたにも俺にも「どんな思想だって宿る」のだ。

ことほど左様に、ホラー小説は”悪”を表し余りない。ゾンビや吸血鬼、幽霊その他、化け物をつうじて人間の悪を。

 

いっぽう、希望をもたせるものもある。たとえば『自宅出産』。

*原題はHome Deliverly。文春文庫『いかしたバンドのいる街で』所収。

 

メイン州から十数マイル離れた沖合の島。主婦マディーは独身の頃から、何事も決められない。たとえばレストランで子牛のステーキを食べるか、ラムチョップにするか。

彼女の母もそう。なので一家の”舵取り”は、いまは亡き父親だった。そしてマディーは漁師のジャックと結婚する。やさしく新しい”舵取り”ができ、幸せなマディー。

だがジャックは漁の最中、波にさらわれ溺死する。気落ちする間もなく、彼女のお腹には新しい命が。

そして最初はフロリダの三流紙が、次いでメジャーなマスコミやテレビまでもが報じ始める。「死人が人を食い始めている」と。

大統領夫妻もついに食われ・・・小さな島では集会場で、対策を喧々諤々。さて彼女はどうするか。

 

いかにマディーが”決められない女”か、そして父親が決断力に富んでいたか。夫ジャックの向上心(ロブスター漁師で終わるつもりはない)からLLビーンのシャツの強さ(!)まで、詳細が語られるゆえに、読者の脳裏にはリアルな絵が浮かび、感情移入ができる。

もちろん、笑ったり怖がったり。

 

キングといえば上掲の作に加えキャリーにミザリー、シャイニングなど長編が有名。だが短編でこそ感得できる上手さも。

改めて”モダンホラーの帝王”たる由縁を痛感。そんなことでワタクシ、むかし読んで捨てちゃったキングの初期短編集”Slelton Crew”を、再度注文しました。やや、勉強にもなるのでね。

 

以下、スティーヴン・キング原作映画の予告編とか。など。

◆キャリー - デパルマ監督。狂信的な母親の下で育った女子高生が、学校で虐められます。キングのデビュウ作。

 

 

◆ペット・セマタリー - 上記。神以外が生き物を蘇らせたら、いったいどうなるか。

 

 

◆The Raft(浮き台) - ”クリープショー”からフルで。字幕ないけど見りゃわかる、面白いよー♪ 
*実家で深夜に父(もうすぐ90歳・乙女座)と一緒に見て、父も「がはは、こりゃ面白か」言うてました。

 

 

以上、丑三つ時に。ひーっひっひっ。