今まさに
翔びたとうと
している
黄金の羽根を纏い
目は矢を射るかのように
鋭く光っている
空には蒼く大きな
月が闇夜を
まるで昼間のように
照らしている
大樹の枝が
激しく揺れた
彼は黄金に耀く
翼を誇らしげに
広げると瞬く間に
月のひかりの中へ
その影が水面に
うねりをともない
水柱となり天高く
せりあがっていく
静かな夜の闇に
閃光が走り
彼の旅立ちを
祝福する
また静けさが
街に帰ってきた
空には蒼く大きな月が
何もなかったみたいに
明るく光っている
そのひかりの中に
一枚の黄金の羽根が
燃えるように
煌めき静かに
舞い降りた