入院よもやま話5 | えくぼ便り

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週3の透析と週3テレワークの生活より。私が見たもの・感じたもののアレコレ♪

長くなりますが、ラストです。

あるとき、唐突に彼女が「○○さん、グッチ好き?」と聞いてきました。

お財布と時計だけグッチで、あとは一切ブランド物は持っていない話をすると、「グッチの時計、あげる。」というのです。

え゛!は?

「家に新品のがあるから、退院したら送るね。だから住所教えて?」と。

昨日今日知り合ったばかりなのにくれるっていうものが高価すぎるし、そんなものいただけないし、なんか怖くなって(笑)、さんざんお断りし、住所も教えないでいました。

教えてと言われるたびに、「そんなのいただけない」、「だって使ってないんだもん、しまってあるだけだよ?」、「そのまましまっておけばいいじゃないですか!」という会話の繰り返し。

とにかくいただけないと繰り返しました。

数日経過し私の退院が見えてくると、「よかったね」と言いながらも、私がいなくなることをすごく残念がり、しかしその反面、「じゃ、白髪染め買ってきてもらおうかなー」と。

え゛!は?

「買いに行けるか分からない」とか、「病棟まで買ったものを届ける時間があるか分からない」とかお断りしても、「たださっと置いていってくれればいいから」といいます。

なんていうか、時計をあげるって話にしてもなんにしても・・・強引なんですね。

こっちの言い分を聞かないというか。

家の周りをすこーし散歩するくらいしか体力がないことを説明し、買いに行ってあげられないとさんざんお断りしているのに、「いつでもいいから」と繰り返し、とうとう「お金渡しておく」と私のベッドまで持って来てしまいました。

「もし買えたらそのときお金をもらうから」と受け取らないでいたのですが、強引に渡されてしまって不満

私、白髪染めは買ったことがないので、しかたなく希望のメーカーや色味等を聞いておきました。

そしたら「いつでもでいいよ、買えたらでいいの。」と言いながら、折に触れて白髪染めの話をしてきて、挙句には当初言っていたものではなく、「やっぱり泡のにしてもらおう。」とか始まって・・・もうめんどくさい~。

最後にも「いつになるかわからないですよ?」と念を押しておいたら、「それならそれでいいの。お小遣いにして。」だって。

そんなわけにいかないです!といいながら、どんどん買ってこないとならないドツボにはまっていくびっくり

そして退院当日の朝には、自分のガラケーを持って来て「写真を撮りたい」と言うのです。

「私の携帯の初めての写真が○○さんだよ!」と。

確かに、撮り方も知らなければ、アルバムの見方も知らないのです。

メアドの交換もしたのですが、送受信欄もまっさらで、送信の仕方を教えてあげると喜んで喜んで。

そういう様子を見ていると・・・、この方にはこういうことを教えてくれる人が周りにいないのかもしれないな・・・と思いました。

教えないで逃げていた住所も最後には結局教えて。

「私の退院は5月だろうから、それまで待っててね!退院したらすぐ時計送るからね!」と。

話し相手になってもらったし、
透析のことを教えてもらったし、
塗り絵を楽しませてもらったし、
メールの仕方を教えてもらった!

と、ひとつひとつあげて手ばなしで喜んでくれる様子をみると、時計、受け取った方がいいのか?・・・とも思えてきてしまって。

母は「そんな高額なもの・・・、なんか面倒なことにならない?送り返した方がいいんじゃない?」と。

いとこのお姉ちゃんは「もらっておきな?うれしかったんだよ。感謝の表現でしょ?」と。

うーむ・・・くしゃくしゃ

貸してあった色鉛筆も退院当日返しに来たのですが、あちらはグッチをくれると言っているのにこちらは色鉛筆を返してもらうのも気が引けて、「差し上げます、使ってください。」と言いました。

「じゃ、時計を送るときに一緒に色鉛筆も返すね。」というので、「いいので使ってください。ずっと使っていなかったものなので。」と置いてきました。

そして白髪染めですが、お金を預かっているので気になって、結局は母にたのんで買ってきてもらい、今日透析前に病棟へ寄って届けました。

白髪染めそのものよりも、「また会えてうれしい!ありがとう。涙が出そう。」と喜んでくれて。

あれから敗血症になり危うく命を落とすところだったらしいと言っていました。

涙ぐみながら私の手を握って喜んでくれるのをみると、ついつい「また来るから・・・ね?」と言ってしまうのでした

その後、今朝病棟で私を見かけた看護師さんが透析室まで訪ねて来て「彼女に何を頼まれました?」と。

「えー・・・いやー・・・、なんかチクるみたいで言いにくい。」と話すと、「全然大丈夫です!そんな風にはとらない。全然大丈夫ですよ!」というので、正直にいきさつを話しました。

「今までも頼まれたことありました?」と聞かれ、これが初めてだと話すと、「断りにくいですよね。ほんとにすみませんでした。ご迷惑かけましたね。申し訳ありませんでした。」と。

彼女、首からカテーテル入っているし、腕もオペ後で傷だらけだし、あんな染料でどうにかなったらこまるな・・・と実は思っていました。

誰が買ってきたのこんなの!→→→○○さんです。

となったら、買ってきた私も責任重大だなあ・・・っと思っていたのです。

彼女には申し訳なかったけれど、看護師さんに知っていただけたのはよかったのかもしれません。