先の記事で一通り間取りについては述べましたが、補足事項として住宅設備のオプションに関する話をしておきます。
◯建物全般
当初2階トイレの北側にクローゼットを設ける案がありましたが、これを無くすことで廊下やリビングも小さくなり、3坪程床面積を減らしたことで160万円減額しました。収納力はロフトを設けることである程度カバーしているつもりで、ロフト自体は37万円で施工できたので良かったと思っています(梯子の上り下りは面倒ですが…)。
床面積は金額への影響が大きいので、生活に必要な広さを良く検討して床面積を調整すると良いと思います。我が家はまだ子供が小さいので良くわかりませんが、最低限の床面積といったところだと思いました。
建物形状としては北側がかなり凸凹した感じになっており、出隅の数(+1 )で2万円の増額となりました。また、2階洋室の北東側やバルコニーがオーバーハングして(1階よりもせりだして)いる関係でこれも8万円の増額となりました。
ちなみに、床面積を減らす前は北西側の洋室もオーバーハングしている状態だったので、これを支えるための支柱がアプローチ部分にポツンと置かれて、駐車の難易度が爆上がりするところでした。
もう少しうまくやれば形状をもっとシンプルに出来た気もしていて、そこは反省点です。基本的に家の形状はシンプルな方が良いことしかなく、安価で高断熱、高気密であり施工不良による雨漏れのリスクは低いはずです。また耐震性能の観点でもオーバーハングは確実に無い方が良いと思います…
◯屋根、外壁
屋根は標準的ですがスレートです。耐久性の良いガルバリウム鋼板を使用する案もありましたが、そもそもの材料費が上がるのと資材が大きいが故に(?)搬入に追加費用を取られるようなことを言われ、ガルバリウム鋼板の採用は諦めました。スレートは再塗装が必要になるということで、メンテナンス性を向上したコロニアルグラッサという商品に変更して13万円のオプション金額になっています。これで再塗装が1回減らせるのかは分かりません(検証のしようもない)が、定期的に観察して劣化する様子を見てみたいと思います。
余談ですが、屋根や太陽光パネルを点検するのにドローンが欲しいところですね。クイックルワイパーの先端にスマホを縛り付けるくらいしかやりようがないので…
外壁は迷うこともなくサイディングにしました。自宅は内外ともに白や赤茶系の色使いをベースとしていて温かみ?を持たせたかったこともあり、屋根はまだしも外壁のガルバリウム鋼板はインダストリアルな感じになりそうだったので最初から選択肢にありませんでした。
屋根にしても外壁にしても、住宅系YouTuberの間ではガルバリウム鋼板がとにかく推されるイメージがありますが、特に外壁については「倉庫や工場みたいな見た目になる」、「携帯の電波が通りにくい」といったデメリットが挙げられており、正直微妙だなと思います。
サイディングが水漏れしまくるとすれば採用実績の大半としてサイディングが選ばれることは無いと思いますし、ある程度軒に守られている分そこまで気象の影響を受けないので、施工がちゃんと出来ていれば問題無いのでは?というのが素人思考です。我が家はひたすら無事を願っている次第でありますが、サイディングは繋ぎ目のプニプニのところが駄目になると良く言われるのでそこは要チェックですね。
余談ですが昨今は軒ゼロの家が普及しているので、軒が無いことで外壁の劣化が早まる傾向にあるのではないかと思っています。軒ゼロ×サイディングの家が10年、20年経過した時にどうなっていくかは興味深いところです。
◯ドア
金額面や気密性、遮音性の観点から基本的に開き戸としていますが、WICと脱衣室のみ省スペースのため引き戸を採用しました。引き戸のドアは上から吊るしているので、レールが汚れないで済むのは良いですね。
ドア変更で10万円のオプション金額となりました。結構高いので、数量は見極めています。トイレや玄関、ダイニング入口も引き戸案がありましたが、ドケチな私により却下させて頂きました…
◯スロップシンク
標準でつく洗面台とは別にスロップシンクを導入しました。主に汚れた衣類を手洗いするためのものですが、子供が小さいうちは重宝しますね。漬け置きにすることも多いので、洗面台を占拠されずに済みます。オプション金額は8万円ですが、ここの投資対効果は大きいと思います。
ちなみに標準の洗面台は玄関前に設置してあるので、帰宅後すぐに手洗いできるような動線にしています。昨今はそういった配置も珍しくないようですが、子供が手洗いを怠らないためには合理的だと思いますね。良い習慣づくりには微妙な面倒さを排除することが重要かと思ったりしています。
◯太陽光発電と蓄電池
我が家では太陽光発電と蓄電池のオプションをつけました。金額としては242万円。
蓄電池含めたコストメリットは微妙(投資額とトントンか損するくらい)と言われることが多いですが、妻は停電時の安心面を買ったのと、自分としては技術的に面白そうだったので(家づくりと関係無くなっていますが)高額でも反対はしませんでした。
太陽光発電と蓄電池については別の記事で長々と書こうと思っています。
◯給湯
我が家はスペース的に通常のエコキュートが置けず、置くとすれば細身のものを選択するしかありませんでした。調理はガスが良いということもあったのでオール電化にするのは早々に諦め、そうなると給湯もガスでよかろうということでエコキュートは導入しませんでした。
オプション金額としてはエコキュートが無い分マイナスになるもののガス引き込みのための工事費がかかり、4万円ほどの持ち出しになっていますが、細身のエコキュートを入れなくて良かったので安上がりだったとは思います。
エコキュートは貯めているお湯が飲めないという話もあります。子供って風呂に入ると結構お湯を口に入れたりするんですよね。毎日沸き上げていれば少々飲んだくらいで腹を壊すようなことは無いんでしょうが、長年洗わないタンクを使い続けるのは不安でもあります。
ランニングコストでも、毎日浴槽にお湯を張っても都市ガス代は3〜4千円(調理も含む)なのでエコキュートのメリットがあまり無さそうです。プロパンガスしか使えないとか、そこそこお湯を使うとか、ある一定の条件に収まってくればエコキュートのメリットも出てくるとは思いますが。
エコキュート置けない問題も都心ならではの家づくりの難所ですね。
◯窓サッシ
窓サッシは住宅メーカー標準で断熱効果の高い樹脂サッシ+LowEペアガラスを採用してくれていました。
樹脂サッシは好みが分かれるところですね。どうしても強度を確保するためにサッシが太くなるので絵画の額縁みたいになり、窓自体の面積が減って開放感が失われる弊害はあります。自宅の場合は住宅密集地ということもあり、窓からの眺望よりもプライバシー性や断熱性能を重視した方が良いということで割り切って窓は全体的に小さく、設置高さも180cm程度のものがほとんどです。どこも高窓っぽくなっているのは今風です。
また気密性や防犯を重視し、バルコニーを掃き出し窓にした以外は全てFIX窓または滑り出し窓にしたのと、やはりプライバシー性重視でバルコニーの窓以外全て型ガラスにしています。型ガラスにすると、日中レースカーテンを閉めっぱなしにしないといけないようなことが無いので良いですね。極端な話、光漏れの心配がなければ型ガラスによりカーテン自体が不要になるということです。
オプション金額を見る限り、窓は小さい(いっそのこと無い)方が安く、引違い窓や滑り出し窓よりはFIX窓の方が安いみたいです。ちなみに自宅では窓変更のオプションによりマイナス4万円の減額に成功しました。窓関係は減額の余地があるところかと思います。
全部FIX窓でも良いかと思ったのですが、自宅は停電すると換気が止まるので、一応換気ができるように各部屋1つか2つは滑り出し窓にしてあります。
型ガラスについですが、型ガラスにすると太陽光が様々な方向に拡散するので(下図のイメージ)、単位面積あたりの受光量が減衰するので家財等へのダメージが少ないんじゃないかと(あまりネットにはそういう情報は無いが)思っています。
体感的にもなんとなく室内の広範囲が明るくなる印象があって、太陽光の眩しさが軽減され柔らかみが生まれます。

バルコニーの掃き出し窓は開口面積が大きいこともあり、断熱性能を考慮してトリプルガラスに変更しています。オプション金額は22,000円で、冷暖房費で回収するのは厳しそうなので快適性に重きを置くことにします。小さい窓をトリプルガラスにするとなると投資対効果は一層薄くなると思います。
トリプルガラスにすると中空層を含めた厚さが5cmくらいになり、ここは寒冷地なのかっていうくらい重厚感がすごいです。実際開閉動作も重くなるわけですが、3歳児が自力で開けられる程度ではあります。そのうち滑りが悪くなって潤滑しないといけなくなるかもしれませんが…
自宅の窓ガラスの場合、スペック上は3/4ほどの日射エネルギーを遮蔽するようですが、実際窓ガラスを触ってもじんわり温かい程度で体感的には相当遮熱効果があるように思います。
自宅は全て外からの熱をカットする遮熱タイプの窓を使用していますが、内からの熱を逃さない断熱タイプの窓もあるようです。冬場は太陽光エネルギーを遮断するよりはむしろ室内に取り込んだ方が良かったりするので、南面だけ断熱タイプに変更することも提案されているようです(自宅はそれができませんでしたが)。
◯断熱性能に関して(余談)
予算が限られる中で、エネルギーコストを下げるために多少なりとも工夫して家づくりに取り組んだつもりではあります。
トリプルガラスは一条工務店のように標準仕様でない限りオプションとしてはやり過ぎ感もありますが、窓サッシ選びは非常に重要だと思います。
実家のマンションはシングルガラス+アルミサッシが使われていたのですが、冬はびしょびしょになってレールの所がカビだらけになっていました(よくある話ですが)。あとリビングの南面が出窓になっているのですが、直射日光で木製の天板が脱色して、湿気もあってかボロボロになっていました(下にこっそり撮影した写真を載せます)。こういった事態が長年放置され続けてきたというのは、日本の家の性能が遅れていることの表れですね…
実家のマンションは20年以上前に建ったもので当時としては標準的な仕様だと思いますが、マンションと戸建ての両方に住んでみて思うのは、「とにかく戸建ては寒い」。
実家のマンションは上下両隣に住居がある関係で直方体の6面のうち2面しか外に面していない(しかも面積も小さい)ために外気温の影響を受けにくいんですね。
エアコンを使用する状況だと環境の違いに気づきにくいですが、11月下旬ではエアコンを使用しなくてもマンションの室温は20℃ありそうですが自宅は18℃くらいになっていました。外壁の断熱性能をどんなに良くしても、所詮住居という断熱材?には敵わないです。
賃貸で住んでいた戸建てもそうですが、床断熱で床下に外気が入ると冬場の床がすごく冷えます。一方自宅は基礎断熱で床下まで室内の暖かい空気が回るので全然底冷えしないです。断熱性能の低い戸建てだと冬場の室温が10℃を下回るのことはざらにあると思うので、ヒートショックのリスクも上がります。戸建てはとにかく断熱性能が重要だと思いますね。
今回はこの辺で。だいぶマニアックな内容になってきました…