ドイツ語といっても、話されている地域が広い。
だから、方言にも悩まされる。
学校でドイツ語を学んで、そのままスイスに行っても、全然わからない。
1人称の「ich」が、「i」と発音されている法則を発見するのに、
かなりの時間がかかった。
ちなみに、南ドイツの民謡などに親しんでいれば、これほどの苦労はない。
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で、東に行って、オーストリアでは、まず挨拶が「Gruess Gott!」になる。
「Guten Tag」なんて言っている人はいない。
この「グリュース・ゴット」は、のんびりした感じである。
私個人の経験では、宿のトイレに緊急で駆け込んだのに、トイレの灯の点け方が分からず、
必死の形相で宿のオヤジを探しだし、聞き出そうとした瞬間、
そのオヤジは、プールで泳いでいたらしく、海パンで現れた上に、のんびりと「グリュース・ゴット」なんて言うから、もう少しで漏らしそうになった、という心的外傷体験が残る。
そんな、オーストリア・ドイツ語にもまだまだ方言があり、指小辞の「chen」は「erl」となる。
「einen Momentchen !」(ちょっと待って!)が、「einen Momenterl」となる。
だから、München(ミュンヒェン)はMünerlになるはずである。
また、地名を見るとオーストリア近くには「-au」の地が目立つ。
ドイツでは「Passau」があるが、「Wachau」を代表に、「Donau」(ドナウ川)の周辺には多い。
これは、「au」=「低地」という関係で、谷間とか川岸に多い。