ペットフードについてのあれこれ。 | ダーリンハニー 長嶋トモヒコ オフィシャルブログ 「CATLAB.」

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ダーリンハニー長嶋トモヒコによる猫や犬に向けた偏愛を綴るブログです。公認ペットシッター士。

今日は犬猫のフードのお話です。少し長くなりますがお付き合いください。





犬猫のペットフードには大きく分けて3種類あり、それがいまの主流となっています。その3種類とは。ペットと共生している皆さんでしたらご承知の通り、


  • ドライフード
  • セミドライ
  • ウェット


の3種類です。それぞれに特徴があり、ペットの年齢や体調、病歴などに合わせてその都度変えていったりします。



中でもセミドライとウェットは幼年期や老年期にお世話になることが多いと思います。むしろ成年期にはウェットではなく、ドライを個人的には選んだ方がいいのかなぁ、と思っています。



その理由は、ウェットはその嗜好性の高さから偏食が進んでしまうとドライを食べなくなったりすることも多々ありますし、なにより健康なうちは「咀嚼する」ことをサボらない方が長い目でみてペットのQOLを維持することに繋がると思います。特に犬にとっては大切な心構えのひとつです。



犬やネコのペットも、我々人間と同じってことですね。我々も自分の歯でモリモリ食べてるうちは長生きしますもんね。



そしてその3種からまた細かく分かれていって、それこそブランドやメーカーによって信じられないくらいの数が存在します。その中から我々が与えたい方向性とペットの好き嫌いの折衷案を模索するという、フードを巡るネバーエンディングなループに突入するわけです。



もっと言えば、さらにフードには人間と同じように「トレンド」が存在しています。(今日のブログのテーマは実はココだったりします。



それは「グレインフリー」と「グレインフリーではないもの」の2つです。



グレインとは穀物類のことで、主にイネ科の米や小麦のことを指します。人間でもダイエットの理由からグルテンフリーに切り替えるというブームがあるので、なんとなく分かると思います。



(※ちなみにグレインが穀物の種皮の部分、グルテンが中身。という感じです。※で米の説明してますね。)



人間との大きな違いは、人間は糖質制限という理由で摂取を避けますがペットのグレインフリーというトレンドは「穀物アレルギーを避けるため」と「本来動物は肉食である」という理由に基づいています。



それプラス、人間のグルテンフリーの健康志向と混同して単純に「なんか良さそう」という漠然とした理由からです。グレインフリー=オーガニックという謎の紐付けも頭の中でされてしまっているかもしれません。



以上の理由から、グレインフリーがトレンドなのは良くわかります。ですが、ここでよく考えたいのは、はたしてグレインを使用しているフードが悪なのか?ということです。



もちろん穀物アレルギーがある子は問答無用でグレインフリーで良いと思います。考えるべきはもう一方の、犬や猫は肉食であることからグレインフリーを推奨する理由です。



よくよく考えると野性の肉食動物達は捕獲した草食動物の内臓を食べて、ミネラルや食物繊維、鉄分や乳酸菌などを摂取します。草食動物はそもそも何を食べているのか?答えは言わずもがなです。



野生動物は本能で生きる上で不必要なことはしません。内臓を食べて穀物や木の実を摂取するのは「必要だから」そうするわけです。グレインやその他植物を摂取することで腸内環境が整ったり、被毛をきれいに保つことにも繋がります。



つまり、グレインフリーだろうがグレインを使用していようがどちらもそれぞれ良いところがあり、必要であると僕は思っています。



めちゃくちゃ長くなりましたが以上のことから僕はグレインフリーとグレインも使用しているフードの2種類をネコ達には食べてもらっています。ひとつは普通に与えるドライフードを、もうひとつは療法食としてのドライとウェットです。



中でも最近よく買っていて、好んで選んでいるのはカナダのメーカーでアメリカ生産の「OPEN FARM(オープンファーム)」です。





こちらはグレインフリーではありますが、豆類等の植物性たんぱく質と上質な肉や素材を使っています。またココナッツオイルやターメリックなどのスーパーフードも少し入っています。



また特筆すべきは、各包装に製品のLotナンバーが記載されているのでホームページで生産地や契約農家、含有栄養素を事細かに照会できる点です。まさにオープンなフードメーカーと言えます。



「とりあえずオーガニックにしとけ!」という感じではなく、徹底した栄養管理のもとフードを作っていてオーガニックではなくとも最良の品質を保っています。



これまた人間で言えば、若い夫婦がやっているオシャレなペンションで出てくるオーガニック素材のうす味ご飯ではなく、栄養学も頭に入ってるおばちゃんが作るおばんざいご飯みたいな感じです。オープンファームはその後者。違ってたらごめんなさい。いや、たぶん違うわ!





今回長々と書いてみましたが、フードも色々調べてみると面白いことがわかりました。またなにか気付くことが生まれたら書こうと思います。