私はこれまでに、さまざまなモンスター社員を見てきたが、その中でも、超級モンスター社員を挙げてみろと言われたら、すぐに3人が頭の中に浮かぶ。彼らは、「結構な給料をもらっていながら、大した成果も出さず、その上、他の社員へ頻繁に悪影響を及ぼす」という最悪のパターンである。
昨日の記事(学歴)の最後に、「高学歴ダメ社員の最悪なパターン」と書いたが、実はその3人のうち2人がこれに当てはまり、さらに、さまざまな部分において酷似しているため、それらの類似点と併せて彼らの行動を検証してみる。みなさんには、ぜひ身の周りのモンスター社員と比較しながらお読みいただきたい。
※3人の内の残りの1人は高学歴ではなく、行動パターンが異なるので除外する。
私の購読している『週間アカシックレコード 佐々木敏 著』
というメルマガに、非常に興味深いことが書かれていた。それは、「肯定されたい症候群」
という社会心理学上の病気である。この病気は、「自分のすべてのことに関して、すべての人から肯定的に扱ってもらえる世界がこの世のどこかにあると信じて、それを探し続ける」というものである。詳しくは、ぜひ佐々木氏のメルマガをお読みいただきたいのだが、私はこの記事を読んでから、以下に超級モンスター社員の事例として挙げる2人は多かれ少なかれこの「肯定されたい症候群」に似たような行動があり、“病気”ではないかと考えるようになった。
但し、佐々木氏の記事を読めば分かるが、「肯定されたい症候群」には、表現が適切ではないかもしれないが、それなりに“高等な”症例が紹介されており、今回挙げる事例は同症候群と言うには及ばない下等なレベルと判断しているので、それよりもレベルを落として「注目されたい症候群」としてみた。
要するに、「肯定されたい」と思うのは“注目されている”人の思いであるが、あまり“注目されない”人は、「肯定されたい」と思う以前に、まずは注目されることが必要だということである(されないのだが)。
さて、少々前置きが長くなったが、まずは超級モンスター社員2名が酷似している点とその分析をまとめてみる。細かく別ければもっと多いのだが、きりが無いので以下の10項目とした。
1:偏差値の高い大学を卒業しており、所謂高学歴の部類に入る。
2名ともかなりの有名大学を卒業しており、それなりにプライドが高い。
2:1年程度の留学経験者である。
海外経験有りという自負はあるが、確固たる学位を取得したわけでもないようで、決して自分で失敗とは思っていない(思いたくない)が、「これをやってきた」と自信を持って言える程ではない。以下6と関連。
3:誰でも知っている世界的に有名な企業での勤務経験がある。
上記1同様に、そこに勤務していた(だけ)という無駄なプライドを捨て切れずにいる。あくまでも私の個人的な予測の域を超えないが、何か自分に問題があって転職してきたとしか思えない。
4:私が出合った当時の会社に、かなり期待されて入社した。
いくつかの記事でも書いたが、職務経歴書の字面はかなり良く見せているはずで、会社側(現職)はかなりの期待を掛けて採用したようだが、結果的には目立った成果を上げておらず、本人はそれを会社のせいにしている。会社側はまんまと騙されたと思っているが、本人は決して騙したとは思っていない。
5:担当業務を訊くと、あるローマ字3文字を口にするが、傍から見るとそれをやっている気配は全く無い。
そのローマ字3文字(Marketing関連)の本質的な意味を全く理解していない。前職ではその3文字にそれなりに関わっていたのかもしれないが、それは自分自身が動かしていたのではなく、会社が動かしていた歯車の補助をしていた程度だと全く気付いておらず、現職とのギャップに苦しんでいる。
6:横文字混じりの日本語を多用する(「ビジネス英語?」の記事を参照) 。
それほど英語が流暢でないにもかかわらず横文字混じりの日本語を多用するため、何を言いたいのかよく分からない。これもプライドのひとつなのか??要するにコミュニケーション能力が低い。
7:前職(上記3の世界的企業)の話をよくする。
どうも前職に未練タラタラのようで、その世界的企業の社長の話や前職の自慢話をよくするため、周りの社員達から「だったら前の会社にいればいいだろ」と陰で言われてしまう。ゆえに、上記3にも書いたが、本人に何か問題があって転職してきたとしか思えないのだ。
8:自分の行動を必要以上に報告してくる。
どうも無意識のうちに周りが自分のことを気にしていると思っているらしく、自分の休みや予定を逐一メールで報告してきたり。訊いてもいないプライベートの話を無理矢理してくる。オレオレ会議詐欺(「会議」の記事を参照) の常習犯でもある。
9:必要以上に長い業務外内容のメールを送ったり、不必要なメール転送を行う。
「忙しい」と平気で言う割りに、業務に関係のない内容についての長文メールを送ってきたり、ニュース記事等のリンクを転送し、誰かしらが絡んでくれるのを釣ろうとしている。にもかかわらず、自分が面倒な仕事のコミュニケーションは極力取らないように行動する。
10:とにかく、ある一定の頻度で誰かしらと喋らないと気が済まない。
それほど仕事をしていないにもかかわらず、一定の頻度で喋らないと気が済まないうえに、なんとか自分の話や主張、評論をしたがる。他の人同士の会話にも首を突っ込んだり、仕事をしている人にむやみに話し掛けて邪魔をすることも多い。大きな声で笑う。
さて、ここまで読んで呆れた方も多いだろうが、「これ本当か?」と思われた方に念のためお伝えする、これらの症例は全て事実であり、このような社員が実際に存在するのだ。そして考えてみて欲しい。このような社員が、あなたより年間数百万円も多く給料をもらっているかもしれないのだ。誰しもが思うことだが、両面コピーを義務付ける前に、こういう社員をさっさと処分する方がコスト削減としては本質的だ。
このような超級モンスター社員については、「なんとかならないのか?」と常識的にいろいろ考えてみても無駄である、なぜなら彼らは殆ど病気だからである。上記10項目を整理して簡単に説明してみると、「プライドが高く、とにかく自分を良く見せて注目を浴びようとするが、自分で自分に対するハードルを無駄に上げてしまった結果として実はコンプレックスを内包しており、果敢に注目を浴びようとすればするほど周囲が離れて行ってしまう」ということになろう。ゆえに、彼らの病気を「注目してされたい症候群」とさせていただいた(肯定か否定かの前に、注目されない・・・)。
仕事自体に関しても、本質的には自分に何らかの問題があって転職せざるを得なくなったが、自分が悪いとは全く思っていない。ゆえに、転職時の面談でも本人は悪気も無く自信満々で語るため、採用側はまんまと騙されてしまい、期待と成果の巨大な隔たりに嘆くことになるわけだ。そもそも世界的有名企業に勤務している優秀な人材であるならば、多くの場合がその会社に重宝されるので、そこに留まるだろうし、留まらせるような待遇を提供されるはずだ。
こういった人罪、失礼人材をひとたび採用してしまうと非常に厄介であり、ババ抜きでババを引いたのと同じ状態に陥り、次が引いてくれるのをひたすら待たなければいけないので、同僚社員はモチベーションが下がり多大な迷惑を被るのが常である。そして、現職の企業ではろくに成果を出せないでいるため、簡単にババを引いてくれる企業は非常に少なくなってくる。
では、このような病的社員にどのように対応するかであるが、本来は彼らの上司が適切に叱責すれば良いだけの話であるが、大体こういう社員に対しては強気に出れない管理職者が多く、彼らの上司もご多分に漏れずそうであった。ゆえに、この種の病的社員の行動には周囲の人間が一丸となって毅然とした態度で臨み、決して下手に出ずに対応し、可能な限り相手にしないことである。間違っても、妥協して会話やメールの相手をしてはいけない。彼らに「注目する気が皆無であること」を暗に示すべきである。確かに撃退するのは難しいが、少しでも相手をして甘やかしてはならない、相手は病気なのだから。
追伸:周りに同様の症例(上記10項目のうち7つ程度当てはまる病的社員)を発見された方、ぜひともコメントをお寄せいただければ幸いです。