【ワシントン古本陽荘】米大統領選(11月6日)の共和党候補者指名争いは3日、中西部ウィスコンシン、東部メリーランド両州、首都ワシントン(コロンビア特別区)で予備選が行われ、指名レースでトップに立つ穏健派のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(65)が全勝した。ロムニー氏は、初戦の中西部アイオワ州党員集会(1月3日)から3カ月で、指名獲得に必要な代議員数1144人の半分以上を得た。他候補が追いつくのは事実上、困難で、民主党のオバマ大統領と対決する共和党候補者の座を徐々に固めつつある。
メリーランドはロムニー氏の地盤である東部州。首都ワシントンは保守派のライバル、リック・サントラム前上院議員(53)が立候補条件を満たさなかったため、ロムニー氏勝利は確実視されていた。
一方、ウィスコンシンは大統領選本選で共和、民主両党が競い合う「揺れる州」の一つで、「本選での強さ」を示すためにロムニー陣営が重要視してきた。2月時点の世論調査ではサントラム氏が大幅にリードしており、ロムニー氏が巻き返して勝利したことは、本命候補として認識され、幅広い層から支持が集中し始めていることを意味する。
今月24日には、サントラム氏の地元であるペンシルベニア州を含む東部5州で予備選があり、ロムニー陣営はこの5州で大勝して指名獲得の流れを決めたい意向だ。
だが、サントラム氏はロムニー氏が指名に必要な1144人の代議員数を確保するまで戦い続ける意向を表明している。ロムニー氏の弱点とされる5月の南部州での予備選の結果次第では、6月5日にある大票田・西部カリフォルニア州などの予備選まで勝負がもつれ込む可能性もある。