<チェコ>ハベル前大統領死去 ビロード革命の立役者 | darkpotのブログ

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【ウィーン樋口直樹】旧チェコスロバキアの共産政権を非暴力で倒した「ビロード革命」(89年12月)の立役者で、民主化後初の大統領を務めたバツラフ・ハベル前チェコ大統領が18日、チェコ北部の別邸で死去した。75歳だった。死因は不明だが、長年肺を患い、96年には肺がんの手術を受けていた。現地メディアなどが伝えた。

 「ビロード革命」--。流血を伴うことなく、ビロードのようになめらかに進んだ民主化革命のことをこう呼ぶ。「反体制派劇作家」と称されたハベル氏は「真実と愛はうそと憎しみを克服する」をモットーに、平和的な民主化移行と自由経済の導入を成し遂げ名声を得た。

 旧チェコスロバキア大統領の後、93年にはチェコとスロバキアの分離に立ち会い、チェコの初代大統領を2期10年務めた。

 ハベル氏は36年10月、首都プラハの裕福な企業家の下に生まれた。48年に共産主義体制が確立されると、実家の財産は没収され、高等教育を拒否された。劇団活動や演劇批評に打ち込む青春時代だったが、改革運動「プラハの春」(68年)では非党員組織「独立作家の会」の議長として民主化運動に参加した。

 「プラハの春」が旧ソ連軍中心のワルシャワ条約機構軍に鎮圧されると、ハベル氏は作家活動から締め出され、反体制派運動へ傾倒。77年、独裁的なフサーク体制の人権抑圧に対する抗議をしたためた「憲章77」の発起人に。何度も逮捕や投獄を繰り返したが、「憲章77」の賛同者は増え続け、12年後の共産政権打倒につながった。

 ロイター通信によると、訃報を受けたネチャス首相は「彼は我が共和国の象徴であり顔だった」と地元テレビに哀悼の辞を述べた。