夏のカタログ届きまして、宗靜先生と相談し、花入を一つ増やすことにしました。
鉈の鞘です。
こちらは利休所持の籠花入で、現在は薮内流の所蔵になっています。
銘の通り、鉈を入れておく鞘籠を花入に見做して使ったもので、利休から藪内剣仲に贈られました。
この花入は添状に書かれる「剣仲の女婿にあたる古田織部がこの花入れを懇望しますが許されず、秘かに持ち帰ったところ、剣仲がひどく立腹したため、詫び状を添えて剣仲の元に花入を返した」という逸話が有名で、古田織部の手癖の悪さ?も分かります(笑)
『天王寺屋会記』天文18年(1549)正月9日の徳安の朝会に「柱ニなたのさやニ松・梅入」とあるのが初出とのこと。
鉈そのものは季語ではありませんが、鉈を用いる行事や鉈が付く言葉に季節を表すものがあります。
鉈豆(なたまめ)
- 熱帯アジア原産の蔓性植物で、初秋に実をつけます。莢(さや)が刀や鉈に似ていることから名付けられました。若莢は食用にされ、熟したものは福神漬けの具などに用いられます。
成木責(なりきぜめ)
- 小正月の1月15日に行われる民俗行事。鉈や鎌などの刃物を果樹(主に柿など)の幹にあて、「なるかならぬか、ならぬは切るぞ」と脅すことでその年の豊穣を祈願します。
写しも作られていて、先程引いたブログの記事にも載っています。
さぁ、どんな感じに使いましょうかね?

