購入元:ヤフオク
購入額:★☆
 
 替茶器に興味が出てまして、こちらをポチりました。
 
 替茶器とは、薄茶をもう一服所望された時に用いるもので、当流では薄茶器に漆器を城使ったら替茶器は陶磁器、薄茶器に陶磁器を使ったら漆器という決まりがあります。
 
 これは濃茶とのバランスもあり、濃茶で土物を使うことが多いので替茶器は磁器が好まれますが、これは必ずしもそうでなければならないということはありません。
 
 あくまで違うものであれば良く、よく使われるのは四滴茶入(水滴・油滴・手甕・弦甕)と手桶ですが、共蓋の茶入やこうした陶棗も使われます。
 
 月桑庵には黄瀬戸と青磁の手桶茶入と四滴茶入がありますが、もう少し拡充したくて買い求めました♪
 
 なんの変哲もない安南手の陶器なんですが、なんというかほっこりしません?(笑)
 
 現代の写しにしては上手く滲みを表現していて、安南染付の絞り手と呼ばれる分類になるでしょうか。
 
 安南は
・無地安南
・安南染付(絞り手)
・安南青磁
・呉須安南
・紅安南(安南赤絵)
 に分類されますが、景徳鎮などの本土の磁器に比べて素朴な風合いを持った磁器です。特に私は紅安南が好きですが、気に入った写がなくて御家流さんで出る紅安南に恋い焦がれています(あれは手に入らない)。
 
 安南というのは、ベトナムの異称とも言われますが、唐の時代にベトナム北部を支配した「安南都護府」が由来です。
 
 明の時代になると、交易が禁止され、朝貢貿易に限定されると、安南や交趾が経由地となり、日本との交易が盛んになります。
 
 安南焼は現在バチャン焼と呼ばれ、ハノイなどで売られています。バチャン焼は五世紀頃から始まったと言われ、支那王朝の磁器文化を素直に取り入れ発展したと言われています。
 
 川尻一寛は京磁器の作家です。昭和5年、京都府京都市日吉で生まれ、清水六兵衛に師事、伝統的な京磁器を守りつつ、大胆な造形を試みる人物だったそうです。平成20年歿。